「StiLL」Excel情報011 関数--複数の条件で集計SUMIF
■今回はSUMIF関数のご説明です。皆さんはこの関数を使用されたことがありますか?この関数は、売上表の中である支店の1ヶ月分の受注合計だけを出したい、というように、表の中である条件に一致したものの合計を計算するときに用いる関数です。 ☆対応方法:SUMIFでの計算に必要な情報は、<範囲,検索条件,合計範囲>(これを引数と呼びます)です。これらに条件を指定していくと、計算された結果が表示されます。表示されるダイアログをうまく使い、引数を設定していきましょう。 ※関数では、設定箇所を間違えないようくれぐれもご注意下さい。検索条件が複数ある場合には元データと検索条件に<&>を使うことにより、複数の条件下でも使えるところがポイントです。
SUMIF関数とは、指定された検索条件に一致するセルの値を合計する関数です。
書式 SUMIF(範囲,検索条件,合計範囲)
範囲  評価の対象となるセル範囲を指定します。
検索条件 計算の対象となるセルを定義する条件を、数値、式、または文字列で指定します。式および文字列を指定する場合は、">32"、"Windows" のように、半角のダブルクォーテーション (") で囲む必要があります。
合計範囲 実際に計算の対象となるセル範囲を指定します。合計範囲に含まれるセルの中で、範囲内の検索条件を満たすセルに対応するものだけが計算の対象となります。合計範囲 を省略すると、範囲内で検索条件を満たすセルが合計されます。
ExcelでSUMIF」のヘルプを表示すると、以上のようにあります。しかし、これだけでは非常
わかりにくいと思いますので、使用例に沿って機能をご紹介します。
@以下のような表があり、データよりそれぞれの支店の売上額と粗利益の合計を計算する
ようにします。
DATA
Aまず、2000年4月の恵比寿支店の売上高合計を出します。
金額の中から年月が「200004」かつ支店名が「恵比寿」という、複数の検索条件がある場合は、
データにひとつ細工をします。E列に、年月と支店を合わせたデータを"&"を使い表示させます。
そして表のセルB3に「=sumif(」と入力すると以下のようなダイアログが出てきます。
(もし出てこない場合は、入力後に数式バーの「=」をクリックしてください)
Bそれぞれに値を設定していきます。年月と支店を合わせたもの(DATAシートのE列)の中から、
「200004」と「恵比寿」を合わせたもの(表シートのB1とA3)と一致するものを検索し、その金額
(DATAシートのC列)の合計を出します。
つまり、それぞれに以下の値を選択(もしくは入力)します。
参考:
[OK]を選択すると、2000年4月の恵比寿支店の売上高合計が計算され、表示されます。
※同様に2000年4月の恵比寿支店の粗利益を計算するには、検索条件を「20004」の「粗利益」
(表シートのB1とC14)にし、合計範囲を粗利益のデータ(DATAシートのC列)することにより、
合計金額を計算できます。
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