「StiLL」Excel情報022 セル--Excelの日付の仕組2 | ||||||||||
■今日の日付から計算して、前月、今月、翌月と表示させる表を作りたいことってありますよね。しかし翌月を表示させようとして今日の日付に30を足しても、当月のままになってしまうことがあります。今回は数式を使い、翌月や翌年を表示させる方法のご紹介です。 | ☆対応方法:今日を表す関数「TODAY関数」を使い、表示形式を設定することにより、今年や今月を表示させることができます。それらを参照先とし、IF文を使った計算式を使うことにより、翌年や前年、翌月や前月を表示させることができます。 | ※ご注意下さい。EDATE、もしくはEOMONTH関数は、アドインの登録が必要となります。共有する際、全てのPCにこのアドインがインストールされている必要があるため、これらの関数は共有するという点から使用はお勧めしません。 | ||||||||
当メールサービスの014にて、日付の仕組としてシリアル値についてをご紹介しました。 | ||||||||||
今回は、指定した年や月の翌年月(前年月)を表示させる方法のご紹介です。 | ||||||||||
これをマスターして、月別集計表を作りましょう。 | ||||||||||
1.当年を表示 | ||||||||||
@現在の年月を表示させたい場合は、TODAY関数を使用します。表示させたいセルに | ||||||||||
「=TODAY()」と入力します。 | ||||||||||
A関数を入力したセル上で右クリック→[セルの書式設定]→[表示形式]にて、分類は | ||||||||||
[ユーザー定義]、種類は[yyyy"年"]を選択します。 | ||||||||||
すると | 2024年 | というように表示されます。 | ||||||||
参考: | ||||||||||
日付が入力してあるセルの表示形式を[標準]にすると、その日付のシリアル値が表示されます。 | ||||||||||
シリアル値の説明については、当メールサービスの014を参照ください。 | ||||||||||
2.翌年(前年)を表示 | ||||||||||
翌月(前月)を表示させる場合、例えば今日の日付に365などの適当な数字を足しても、うまく | ||||||||||
計算されません。しかしIF文を使うことにより、翌年(前年)を計算、表示させることができます。 | ||||||||||
年 | 計算式 | |||||||||
前年(年初) | 2023年 | =DATE(TEXT(今年,"yyyy")-1,1,1) | ||||||||
今年 | 2024年 | =TODAY() | ||||||||
翌年(年初) | 2025年 | =DATE(TEXT(今年,"yyyy")+1,1,1) | ||||||||
注:年月はすべて表示形式の分類は[ユーザー定義]、種類は[yyyy"年"]を選択します。 | ||||||||||
3.当月を表示 | ||||||||||
@現在の年月を表示させたい場合は、TODAY関数を使用します。表示させたいセルに | ||||||||||
「=TODAY()」と入力します。 | ||||||||||
A関数を入力したセル上で右クリック→[セルの書式設定]→[表示形式]にて、分類は[日付] | ||||||||||
種類は[1997年3月]を選択します。 | ||||||||||
すると | 2024年1月 | というように表示されます。 | ||||||||
4.翌月(前月)を表示 | ||||||||||
翌月(前月)を表示させる場合、例えば今日の日付に30などの適当な数字を足しても、うまく | ||||||||||
計算されません。しかしIF文を使うことにより、翌月(前月)を計算、表示させることができます。 | ||||||||||
年月 | 計算式 | |||||||||
前月 (月初) |
2023年12月 | =IF(TEXT(今月,"mm")-1<=0,DATE(TEXT(今月,"yyyy")-1,12,1),DATE(TEXT(今月,"yyyy"),TEXT(今月,"mm")-1,1)) | ||||||||
今月 | 2024年1月 | =TODAY() | ||||||||
翌月 (月初) |
2024年2月 | =IF(TEXT(今月,"mm")+1>=13,DATE(TEXT(今月,"yyyy")+1,1,1), DATE(TEXT(今月,"yyyy"),TEXT(今月,"mm")+1,1)) |
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注:年月はすべて表示形式の分類は[日付]、種類は[1997年3月]を選択します。 | ||||||||||
参考: | ||||||||||
指定した開始日から、指定した月数だけ前あるいは後の日付を計算する場合、EDATE、もしくは | ||||||||||
EOMONTHという関数でも計算、表示ができますが、<分析ツール>アドインの登録が必要となり | ||||||||||
ます。共有する際、全てのPCにこのアドインがインストールされている必要があるため、よって | ||||||||||
ここではこれらの関数は使用しない事とします。 | ||||||||||
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