「StiLL」Excel情報110  アクティブシート名を取り出す関数--Cell関数
■資料作成時に、「この○○シートを参照して下さい」と表示したいが、シート名が変わると、参照先のシート名の表示も変えなければなりません。そこで今回ご紹介する[CELL関数]を使用することで、その悩みを解消することができます。 ☆対応方法:[CELL関数]は「CELL(検査の種類、対象範囲)」と指定します。検査の種類には様々な物があります。今回は、「パス名、ファイル名、シート名」を取り出す「filename」を使用します。対象範囲は、情報が必要なセルを指定します。 ※ご注意ください。CELL関数を使うには、作成中のファイルを一度保存していただく必要があります。
■アクティブシート名の取得
例えば、資料作成時に、「この○○シートを参照して下さい」と表示したいが、シート名が変わってしま
うと、参照元のシート名の表示もわざわざ変えなければなりません。そんな時にこのCELL関数が便利です。
この関数を使って参照元を表示しておけば、シート名がリンクしているので自動的にかわります。
それでは,使い方について説明していきます。作成中の「サンプルファイル」の「作成資料シート」に参照先
の「パス名+ファイル名+シート名」を指定セルに表示させます。
まず、CELL関数を選択して、下図を表示させます。検査の種類には「filename」と
入力、対象範囲には「参照A1」を選択して<OK>ボタンを押します。
すると、セルの「C2」に作成中のファイルの「パス名+ファイル名+シート名」を
表示することができました。
次に当メールサービス062でご紹介したRIGHT関数を使用して、下図の関数を
入力することで、シート名「参照1」を表示させることができます。
※「LEN(C2)」は「C2」に表示された文字数を表します。ここでは"32"なります。
 「FIND("]",C2)」は検索文字列までの文字数を表します。ここでは"26"になります。
※シート名が変わればシートに表示されたシート名も変わります。
検査の種類は対象範囲の左隅にあるセルの参照を表示する「address」や、
対象範囲の左隅にあるセル内容を表示する「contents」など様々なものが
あります。詳しくはMicrosoft Excel ヘルプを参照して下さい。
■パス名の取得
当メールサービスナンバー062でご紹介したLEFT関数を使用して、
CELL関数で指定した表示をさらに詳細に指定することができます。
例えば、パス名だけを表示させる場合はまず、FIND関数を使い、
パス名の文字数を調べます。ここでは、「=FIND("[",A1)-1」と入力
して「C:My Documents\」の文字数16を検出しました。
※ここで、パス名は「\」までだから「=FIND("\",A1)」で調べればいい
 のではないかと思われるでしょうが、例題では「\」が2つ存在して
 いる為、「=FIND("\",A1)」で調べると手前の「\」、つまり3文字目ま
 でしか検出出来ない為、ここでは「=FIND("[",A1)-1」となります。
FIND関数で調べた"["の手前の位置までの文字をLEFT関数を使用 
して表示します。これでパス名が表示されます。
Copyright(C) アイエルアイ総合研究所 無断転載を禁じます