「StiLL」Excel情報178  関数--可変するセルの位置や値を調べる
■条件によってデータを取り出したいセルの位置を変えたいけれどどうしたらよいのか、と思ったことはありませんか?そのようなときには、「ADDRESS」関数を使用します。さらにそのセル位置の値を取りたいときは「INDIRECT」関数と組み合わせて使用してみましょう。 ☆対応方法:「Sheet1」シート上の「C4」のセルのセル位置を出したいときは「=ADDRESS(4,3,,,"Sheet1")」と入力します。 ※今回はINDIRECT関数と組み合わせた使用法をご紹介しましたが、使い方によっては大変な威力を発揮する関数です。この機会にぜひ使用方法をマスターしてください。
■ADDRESS関数とは
セルに「=A1」と入力すると、A1セルの内容にリンクすることができるのは、皆様もご存知だと思い
ます。ですが、そのときの状況によってリンクするセルを変更したいと思ったことはありませんか?
そこで有用なのが「ADDRESS関数」と「INDIRECT関数」です。
ADDRESS関数で、リンクしたいセルの位置を求め、そのセル位置をINDIRECT関数で指定する
ことにより、そのセルの値を表示することができます。
ADDRESS関数の公式は下記の通りです。
ここで気を付けなければならないのは、列番号は数字で指定しなければならないことです。
例えば「C」列を指定したい場合は「3」と変換してあげなければなりません。
ご参考に 列が決まっている場合は「COLUMN関数」を使用するとよいでしょう。
  「COLUMN(C1)」と指定すると、「3」が返されます。    
  行の場合は「ROW関数」になります。「ROW(C1)」と指定すると「1」が
  返されます。          
関数の入力には「関数の引数」画面をご利用されることをお勧めします。
「INDIRECT」関数については当メールサービスのバックナンバー057をご覧下さい。
【バックナンバー 057】 INDIRECT関数を使ってセルの値を取得する
■ADDRESS関数とINDIRECT関数の使用例
このブックに、「2005上半期」「2005下半期」の2つのシートがあります。
各シートには、5つの支社の月ごとの売り上げ金額が入っています。
下記はADDRESS関数とINDIRECT関数を使用して、選択した月・支社の売り上げ金額を表示する
例です。
調べたい月と支社を選択します。
5 ←ご自由に選択ください。
支社 北海道
上記で選択した月・支社の売り上げ金額を表示する例です。
シート名 セル位置 売り上げ金額
2005上半期 5 7 '2005上半期'!$G$5 5,066,000
↑ADDRESS関数の例 ↑INDIRECT関数の例
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