「StiLL」Excel情報225  関数--整数の値と小数の値を別のセルに分ける
■今回は「ROUNDDOWN関数」と「SUBSTITUTE関数」を利用して、数値の整数の値と、小数点以下の値を、別のセルに取り出す方法をご紹介します。 ☆対応方法:まずROUNDDOWN関数を使い、元の値から整数の値を取り出します。次に、先に出した整数の値を利用して、元の値の整数と小数点の部分を、SUBSTITUTE関数を利用して空白で置き換えると、小数点以下の値が取り出せます。 ※ご参考までに。SUBSTITUTE関数の戻り値は文字列になりますので、数式の最後に「1」を乗算して、データを数値に変換しています。
今回は、整数の値と小数の値を、別のセルに分ける方法のご紹介です。
上の表のように、B列に入った数値を、C列に整数、D列に小数の値、と分けていきます。
今回、元の数値に小数の値がない場合は、D列に「0」を出します。
■関数の指定
まず、「ROUNDDOWN関数」を使、C列に元の値の整数部分を出します。
ROUNDDOWN関数の指定と引数について詳しくは、バックナンバーをご参照下さい。
【バックナンバー113】 関数--消費税計算 ROUND関数
今回は小数点以下を切り捨てるので、2番目の引数には「0」を指定します。
関数:
C列に整数の値が入りました。
次に、C列の整数を利用して、D列に小数の値を取り出します。
整数と小数点の部分を、「SUBSTITUTE関数」を使い空白で置き換えて、小数部分の値を出します。
関数:
しかしこの場合、元の値が整数だと、小数点が無いため置き換えがうまく行われません。
そこで、「SUBSTITUTE関数」を、下記のように「IF関数」で囲みます。
関数:
整数の値と小数の値を、別のセルに分けることができました。
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