「StiLL」Excel情報236  関数--複数の条件で集計SUMIF Excel2007版
■今回はSUMIF関数のご説明です。皆さんはこの関数を使用されたことがありますか?この関数は、売上表の中である支店の1ヶ月分の受注合計だけを出したい、というように、表の中である条件に一致したものの合計を計算するときに用いる関数です。 ☆対応方法:SUMIFでの計算に必要な情報は、<範囲,検索条件,合計範囲>(これを引数と呼びます)です。これらに条件を指定していくと、計算された結果が表示されます。表示されるダイアログをうまく使い、引数を設定していきましょう。 ※ご参考までに。Excel2007から新たに「SUMIFS」関数が追加されました。この関数は、複数の検索条件を満たすセルの合計を出すことができます。
今回は、バックナンバー011でご紹介した、「関数--複数の条件で集計SUMIF」の、
Excel2007版をご紹介します。
Excel2003以前のバージョンでの方法は、以下のバックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー011】 関数--複数の条件で集計SUMIF
■SUMIF関数
SUMIF関数とは、指定された検索条件に一致するセルの値を合計する関数です。
書式 SUMIF(範囲,検索条件,合計範囲)
範囲  条件によって評価するセル範囲を指定します。各範囲のセルには、数値か、数値を含む名前、配列、または参照が含まれている必要があります。空白と文字列は無視されます。
検索条件 計算の対象となるセルを定義する条件を、数値、式、または文字列で指定します。式および文字列を指定する場合は、">32"、"Windows" のように、半角の二重引用符 (") で囲む必要があります。
合計範囲 範囲内の対応するセルが検索条件を満たす場合に加算される実際のセルを指定します。合計範囲を省略すると、検索条件に一致した場合に、範囲内のセルが検索条件によって評価されて、そのセルの値そのものが加算されます。
Excel2007でSUMIF」のヘルプを表示すると、以上のように書かれています。しかし、これだけでは
非常にわかりにくいと思いますので、使用例に沿って機能をご紹介します。
@以下のような表があり、データよりそれぞれの支店の売上額と粗利益の合計を計算する
ようにします。
シート名: シート名:DATA
Aまず、2008年4月の恵比寿支店の売上高合計を出します。
金額の中から年月が「200804」かつ支店名が「恵比寿」という、複数の検索条件がある場合は、
データにひとつ細工をします。E列に、年月と支店を合わせたデータを "&" を使い表示させます。
そして表のセルB3に「=sumif(」と入力して、数式バーの [関数ウィザード] ボタンをクリックします。
下図のような、引数を設定する画面が出ます。
Bそれぞれに値を設定していきます。年月と支店を合わせたもの(DATAシートのE列)の中から、
「200804」と「恵比寿」を合わせたもの(表シートのB1とA3)と一致するものを検索し、その金額
(DATAシートのC列)の合計を出します。
それぞれの値を引数として、以下のように選択(もしくは入力)します。
数式:
[OK] を選択すると、2008年4月の恵比寿支店の売上高合計が計算され、表示されます。
※同様に2008年4月の恵比寿支店の粗利益を計算するには、合計範囲を
粗利益のデータ(DATAシートのD列)と指定することにより、合計金額を計算できます。
※参考 Excel2007から新たに 「SUMIFS」 関数が追加されました。
この関数は複数の検索条件を満たすセルの合計を出すことができます。
今回のように、条件を合わせた列を作成することなく、
複数条件に一致するセルの合計値を出すことができます。
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