「StiLL」Excel情報238  セル--セルの書式設定--表示形式
セルの表示形式をユーザー設定する Excel2007版
■見積書を作成するとき、値に「〜式」と入力すると、計算ができなくなってしまいます。これは困りますよね。しかし、表示形式を定義すれば解決します。作り方のちょっとしたルールを覚えるだけでできますので、難しくありませんよ。それではやってみましょう。 ☆対応方法:表示形式を作成したいセルを選び、[右クリック]→[セルの書式設定]→[表示形式]→[ユーザー定義] の「種類」に設定をしていきます。既存の表示形式を利用すれば、若干の編集を加えるだけで、簡単に作成することができます。 ※ご注意ください。色の指定などを除き、すべて半角で入力します。また、分類の数値や会計と、通貨における表示形式の違いは、ぜひチェックしてください。
今回は、バックナンバー013でご紹介した、
「セル--セルの書式設定--表示形式--セルの表示形式をユーザー設定する」の、
Excel2007版をご紹介します。
Excel2003以前のバージョンでの方法は、以下のバックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー013】 セル--セルの書式設定--表示形式--セルの表示形式をユーザー設定する
■表示形式の設定
以下の表のように、個数に「〜式」と入力すると、合計を求めたくても掛け算ができません。
このような場合は、表示形式のユーザー設定をすると問題が解消されます。
@表示形式を変更したいセルを選び、[右クリック]→[セルの書式設定]→[表示形式]
[ユーザー定義]→[#,##0]を選択します。
※セルの右クリック以外に、
[ホーム]タブ→[数値] グループ
[ダイアログ ボックス起動ツール]
ボタンをクリックして、
[セルの書式設定] 画面を
開くこともできます。
A「種類」の <#,##0> に"式"の文字を加えます。(詳細は下記参考1を参照)
B個数には数字を入力するだけで、自動的に「式」が加わり、計算ができるようになりました。
以下のように合計に「合計:(合計金額)」と表示させたい場合も、表示形式を設定します。
@表示させたいセルを選択し、右クリック→[セルの書式設定]→[表示形式]→[ユーザー設定]
を選択します。
A[種類]の<\#,##0;[赤]\-#,##0>を選択し、頭に<"合計:">を加え[OK]をします。
これで、上図のような表示をさせることができます。
■数値や会計と通貨における表示の違い
値の表示形式を数値や会計(記号なし)に設定すると、下図の赤枠で囲われた部分のように、
右側が少し空いてしまいます。
※表示形式の会計を選んでも、
  左と同じ表示になります。
このようにならないようにするには、セルの書式設定にて[分類]は[通貨]を選択します。
すると、以下のように右詰めに表示することができます。
■さらに勉強したい方のために・・・
参考1:ユーザー定義の表示形式 (色の指定などを除き、すべて半角で入力します)
記号 意味
# 有効桁数だけが表示され、余分なゼロは表示されません。
0(ゼロ) 数値の桁数が指定したゼロの数よりも少ない場合、余分なゼロを表示します。
,(コンマ) 1000単位の区切り記号として表示します。
.(ピリオド) 整数部と小数部を区切る小数点として表示します。
% 数値に100を掛け、「%」をつけて表示します。
[赤] 表示形式で色を設定するには、色の名前([黒]、[青]、[水]、[緑]、[紫]、[赤]、[白]、[黄]
の8色)のいずれかを[ ](角かっこ)で囲んで入力します。これらの色コードは書式部分
の先頭に指定する必要があります。
" 表示したい文字列を囲むと、そのまま表示します。
@ この位置に文字列をあてはめて表示します。
参考2:表示形式の構造
表示形式の構成はセミコロンで区切られ、「正の数」「負の数」「0」「文字列」の順の4つの書式
部分で構成されています。
書式部分が2つの場合は、先頭が「正の数」と「0」、2番目は「負の数」となり、1つの場合、すべて
同じ形式になります。
上の表示形式を使用すると以下のようになります。
  入力した値 上の表示形式を使用
正の数 1500 1,500
負の数 -1500 -1,500
ゼロ 0 0.00
文字列 A++ 総合評価A++
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