「StiLL」Excel情報242  関数--検索機能 VLOOKUP Excel2007版
■今回ご紹介するVLOOKUP関数は、検索関数の中でも非常に便利で、使用頻度が高い関数です。例えば、表の中から受注コードを入力するだけで、その得意先名や受注金額などのデータを検索させる場合に使われます。これであなたもシステム専門家の仲間入り! ☆対応方法:VLOOKUP関数は、VLOOKUP(検索値、範囲、列番号、検索方法)という構造になっています。この設定をすると、検索するデータの左端列で検索値を検索し、検索値のある行と指定した列の交差したセルの値を表示します。 ※ご注意下さい。INDEX関数は指定した行/列番号の交差する位置を検索するのに対し、VLOOKUP関数は、左端列の検索値に対応する指定した列番目を検索します。また、エラー値を表示させないためには、ISERROR関数を使います。
今回は、バックナンバー017でご紹介した、「関数--検索機能 VLOOKUP」の
Excel2007版をご紹介します。
Excel2003以前のバージョンでの方法は、以下のバックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー017】 関数--検索機能 VLOOKUP
■VLOOKUP関数
VLOOKUP関数は、検索範囲から検索条件に一致するセルの値を求める関数の一つです。
検索するデータの左端列で検索値を検索し、検索値のある行と指定した列の交差したセル
の値を表示します。
VLOOKUP関数は、以下のような構造になっています。
例:以下のようなデータ(シート名は「データ」)の中から、受注コードを入力するだけで
  他のデータが表示される表(シート名は「表」)を作成します
シート:データ
シート:表
@表に受注コードを入力すると、受注日が表示されるように設定します。
受注日を表示させるセル(例ではセルC4)に数式「=VLOOKUP(C2,データ!A:F,2,0)」を入力します。
シート:表 シート:データ
列番号
検索値 検索する値を指定します。
範囲 検索する表の範囲を指定します。
列番号 範囲を左から数えて何列目のデータを返すかを指定します。
検索方法 検索方法には以下の2通りの指定方法があります。
@0(FALSE)・・・検索値と完全に一致する値だけを検索します。
A0以外(TRUE)・・・検索値と一致する値がない場合、検索値未満の最大数を
             検索します。入力を省略した場合もこれになります。
A同様に「得意先名」、「受注金額」、「担当者氏名」、「部門名」には以下の数式を入力します。
得意先名 =VLOOKUP(C2,データ!A:F,3,0) 担当者氏名 =VLOOKUP(C2,データ!A:F,5,0)
受注金額 =VLOOKUP(C2,データ!A:F,4,0) 部門名 =VLOOKUP(C2,データ!A:F,6,0)
※注意1
受注コードに実際には存在しないデータを入力すると、以下のようにエラーが表示されます。
エラー値を表示させない方法として「ISERROR」関数を使う方法があります。
受注日を表示させるセル(例だとセルC4)に数式
=IF(ISERROR(VLOOKUP(表!C2,データ!A:F,2,0)),"",VLOOKUP(表!C2,データ!A:F,2,0))
と入力します。
このようにしますと、エラーのときはセルが空白に表示されます。
※注意2
INDEX関数は指定した行/列番号の交差する位置を検索するのに対し、VLOOKUP関数は、
左端列の検索値に対応する指定した列番目を検索します。
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