｢StiLL｣Excel情報243 基本--マルチシート活用　Excel2007版

■複数のシートを上手に使う、これがExcelを使用する上での、とても重要なポイントになります。シートの挿入や削除、ブック間でもシートの移動やコピーは簡単にできますよ。上手にシートを活用すれば、串刺し計算をして集計表を作成できます。ぜひ活用ください。

☆対応方法：シートの見出し上で右クリックをすると、新規シートの挿入、指定シート削除だけでなく、指定シートの移動、コピーができます。（移動は他のブックへの移動もできます）串刺し計算は、同一フォームの集計などに活用できます。

※ご注意下さい。串刺し計算をする場合は、必ず各シートの同じセルの位置に、同じ項目がくる必要があります。また[Ctrl]キーを使って任意のシートのみを選択することはできません。

今回は、バックナンバー018でご紹介した、「基本--マルチシート活用」の

Excel2007版をご紹介します。

※

Excel2003以前のバージョンでの方法は、以下のバックナンバーをご参照ください。

■ワークシートの構造

ワークシート（以下シート）とは、データや数式を入力するためのシートのことです。シートは行と

列によって格子状に区切られており、その格子のひとつひとつがセルと呼ばれるデータを格納

する場所になっています。このセルによってシートが構成されています。

参考：Excel2007の[.xlsx]形式のシートには、1,048,576の行とA～XFDまでの16,384の列があります。

■シートの挿入/削除

シートを挿入/削除したい場合は、シートの見出し上で右クリック→[挿入（削除）] を選択します。

参考：下図の [ワークシートの挿入] ボタンをクリックして、新規シートを挿入することもできます。

（こちらはExcel2007からの新機能です）

■シートの移動またはコピー

①シートを移動（またはコピー）したい場合は、移動（またはコピー）したいシートの見出し上で

右クリック→[移動またはコピー]を選択します。

②他のブックに移動したい場合は[移動先ブック名] を指定し、[挿入先] を選択します。

[コピーを作成する] にチェックを入れると、指定先へシートがコピーされます。

※別シートのセルとリンクされているデータがあると

コピーや移動したシートが元のブックとリンクされて

しまいます。これに対処するには

1. セルの数式を取る（同一セルを値でコピー）

2. 定義名を削除する

3. オブジェクトのリンク数式を削除する

等を実施してください。

■串刺し計算

下図のような、各月の集計表とそれらを合計した年間の集計表があります。

このような表の場合、「串刺し計算」を行うとより楽に年間の集計ができます。

(各シートの同じセルの場所に同じ商品の金額があることが前提です）

①商品コード1の年間の合計金額を、指定したセルの合計を計算する関数「SUM」を使用して

表示させます。

｢年間合計」シートのセルE5を選択後、[ホーム]タブ内にある「オートSUM」ボタンをクリックします。

②最初のシートの見出し（例では「1月」）を選択後に、[Shift]キーを押しながら最後のシートの見出し

（例では「12月」）を選択します。

そのままE5のセルを選び、[Enter]キーを押して数式を確定します。

※注意：[Ctrl]キーを押して任意のシートを選択することはできません。

③これで、年間の合計が計算できます。

他の商品の計算は、セルE5をこのまま下方向へコピーします。