「StiLL」Excel情報244  関数--エラーを非表示「IFERROR」
■数式や関数といった計算結果が正しく求められないとき、「#DIV/0!」や「#N/A」といったエラー値が表示されます。表示されたくないですよね。今回はこのエラー値を、IFERROR関数を使い表示させないようにする方法のご紹介です。 ☆対応方法:エラー値は全部で8種類あります。もしテストの対象がエラーだった場合、これらを表示させずに「0」を表示させ、エラーでなければそのまま計算結果を表示させる方法は、IFERROR関数の[エラーの場合の値]に「0」を指定します。 ※ご注意下さい。IFERROR関数はExcel2007から追加された関数です。この関数を使用したファイルを、Excel2003以前のバージョンで開くと、関数が認識されずエラーとなりますのでお気を付けください。
以前、バックナンバー019で、「ISERROR関数」を使いエラー値を表示しない方法をご紹介しましたが、
今回は、Excel2007から新しく追加された「IFERROR関数」を使う方法をご紹介します。
Excel2003以前のバージョンでの方法は、以下のバックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー019】 関数--エラーを非表示ISERROR
■エラー値とは
エラー値は計算結果(戻り値)が正しく求められないときに表示されます。「#DIV/0!」や「#N/A」
など全部で8種類あります。間違いの原因をエラー値の種類から推測することができます。
エラー値「#DIV/0!」は、数式で0による割り算が行われた場合に表示されます。
エラー値「#N/A」は、VLOOKUP関数など検索関数で、検索値の近似値が見つからない場合に
表示されます。
エラー値「#VALUE!」は、引数や演算子の種類が正しくない場合に表示されます。
他には以下のエラー値があります。
#NAME? Excel で認識できない名前が使われた場合      
#NULL! 指定した 2 つのセル範囲に共通部分がない場合      
#NUM! 数式または関数の数値に問題がある場合  
#REF! 数式中のセル参照が無効な場合        
####### セルの幅よりも長い値が入力されている場合、または結果が負の値になる日付または時刻の数式が入力されている場合
■エラー値を表示させない方法
IFERROR関数を使うことにより、エラー値を表示させなくすることができます。
IFERROR関数は、[値] がエラー値であれば種類に関係なく、すべて [エラーの場合の値] を返します。
例:下の表のエラー値「#VALUE!」を「0」と表示させるようにします。
エラー値「#VALUE!」が表示されているセルF5に、数式「=IFERROR(D5*E5,0)」を
入力します。
すると、セルF5の金額の表示が「0」になります。同様にF列へF5の数式をコピーしていきます。
参考:エラーの場合何も表示させず空白にする場合は、[エラーの場合の値] を「""」とします。
※注意
「IFERROR関数」を使用したファイルをExcel2003以前のバージョンで開くと、関数が認識されず
エラー値(#NAME?)が表示されますので、ファイルを共有する場合などは特にお気を付けください。
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