「StiLL」Excel情報247  セル--Excelの日付の仕組2 Excel2007版
■今日の日付から計算して、前月、今月、翌月と表示させる表を作りたいことってありますよね。しかし翌月を表示させようとして今日の日付に30を足しても、当月のままになってしまうことがあります。今回は数式を使い、翌月や翌年を表示させる方法のご紹介です。 ☆対応方法:今日を表す関数「TODAY関数」を使い、表示形式を設定することにより、今年や今月を表示させることができます。それらを参照先とし、IF文を使った計算式を使うことにより、翌年や前年、翌月や前月を表示させることができます。 ※ご注意下さい。Excel2007から、EDATE関数・EOMONTH関数が標準で使用できるようになりました。ただしExcel2003以前のバージョンで使用する場合は<分析ツール>アドインの登録が必要です。この関数を使用したブックを開く場合はご注意ください。
今回は、バックナンバー022でご紹介した、「セル--Excelの日付の仕組2」の
Excel2007版をご紹介します。
Excel2003以前のバージョンでの方法は、以下のバックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー022】 セル--Excelの日付の仕組2
■日付を表示する関数
当メールサービスの239にて、日付の仕組としてシリアル値についてをご紹介しました。
今回は、指定した年や月の翌年月(前年月)を表示させる方法のご紹介です。
これをマスターして、月別集計表を作りましょう。
1.当年を表示
@現在の年月を表示させたい場合は、TODAY関数を使用します。表示させたいセルに
「=TODAY()」と入力します。
A関数を入力したセル上で右クリック→[セルの書式設定]→[表示形式]にて、分類は
[ユーザー定義]、種類は[yyyy"年"]を選択します。
すると 2024年 というように表示されます。
参考:
日付が入力してあるセルの表示形式を[標準]にすると、その日付のシリアル値が表示されます。
シリアル値の説明については、当メールサービスの239を参照ください。
2.翌年(前年)を表示
翌月(前月)を表示させる場合、例えば今日の日付に365などの適当な数字を足しても、うまく
計算されません。しかし下記のような数式で、翌年(前年)を計算、表示させることができます。
  計算式
前年(年初) 2023年 =DATE(YEAR(今年)-1,1,1)
今年 2024年 =TODAY()
翌年(年初) 2025年 =DATE(YEAR(今年)+1,1,1)
※年月はすべて表示形式の分類は[ユーザー定義]、種類は[yyyy"年"]を選択します。
3.当月を表示
@現在の年月を表示させたい場合は、TODAY関数を使用します。表示させたいセルに
「=TODAY()」と入力します。
A関数を入力したセル上で右クリック→[セルの書式設定]→[表示形式]にて、分類は[日付]
種類は[2001年3月]を選択します。
すると 2024年1月 というように表示されます。
4.翌月(前月)を表示
翌月(前月)を表示させる場合、例えば今日の日付に30などの適当な数字を足しても、うまく
計算されません。しかし下記のような数式で、翌月(前月)を計算、表示させることができます。
  年月 計算式
前月(月初) 2023年12月 =DATE(YEAR(今月),MONTH(今月)-1,1)
今月 2024年1月 =TODAY()
翌月(月初) 2024年2月 =DATE(YEAR(今月),MONTH(今月)+1,1)
※「年月」列セルの書式はすべて、表示形式の分類は[日付]、種類は[2001年3月] を選択します。
注意
Excel2007から「EDATE関数」・「EOMONTH関数」が標準で使用できるようになりました。
ただし、「EDATE関数」・「EOMONTH関数」は、Excel2003以前のバージョンで使用する場合
<分析ツール>アドインの登録が必要となります。
この関数を使用したブックの配布や共有には充分ご注意下さい。
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