「StiLL」Excel情報249  関数--ワイルドカード Excel2007版
■表の検索や集計をするとき、非常に便利なのがワイルドカードです。これを使うと、検索の対象を広げたり、あいまいな条件で検索を実行することができます。今回は、ワイルドカード文字「? (疑問符)」、「* (アスタリスク)」それぞれの活用方法のご紹介です。 ☆対応方法:検索する値の文字数が決まっている場合は、検索条件に「? (疑問符)」を使います。すると検索値の桁数が「?」の数だけ検索されます。逆に、文字数の制限がない場合は、「* (アスタリスク)」を使います。こちらは、文字数に関係なく検索されます。 ※ご参考までに。ワイルドカード文字「? (疑問符)」、「* (アスタリスク)」自体を検索したい場合は、「~ (チルダ)」を使用します。
今回は、バックナンバー024でご紹介した、「関数--ワイルドカード」の
Excel2007版をご紹介します。
Excel2003以前のバージョンでの方法は、以下のバックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー024】 関数--ワイルドカード
■ワイルドカード文字
部分的に等しい文字列を検索するには、ワイルドカード文字を使います。
ワイルドカード文字は1つまたは任意の数の文字を表します。
ワイルドカード文字 説明
? (疑問符) 疑問符と同じ位置にある任意の 1 文字が検索されます。
* (アスタリスク) アスタリスクと同じ位置にある任意の数の文字が検索されます。
~ (チルダ) 疑問符、アスタリスクが検索されます。
1. 「 ?  (疑問符) 」
下の表にて、課に関係なく部門名が「東京」のデータの件数を取得します。
件数の取得には [COUNTIF関数] を使います。
(「COUNTIF」関数については当メールサービスのバックナンバー039をご覧下さい。)
【バックナンバー 039】 COUNTIF関数を使って重複入力をチェックする
計算は「=COUNTIF(受注一覧!E:E,"東京??")」とします。検索条件に「東京??」とすると、東京の
あとにどの文字が来ても、「?」の数だけ(この場合は2文字)検索条件に当てはまることになります。
2. 「 *  (アスタリスク) 」
今度は同じ表にて、部門名が地域に関係なく1課のものの個数を検索します。
計算は「=COUNTIF(受注一覧!E:E,"*1課")」とします。検索条件に「*1課」とすると、1課の
前にどの文字が何文字来ても、検索条件に当てはまることになります。
参考:
ワイルドカード文字「* (アスタリスク)」、「? (疑問符)」自体を検索したい場合は、「~ (チルダ)」を
使用します。例えば検索条件に "200~?" と入力すると「200?」が検索されます。
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