「StiLL」Excel情報256  関数--複数の条件で集計 SUMIFS関数
■今回はSUMIFS関数をご紹介します。この関数は、指定した複数の条件に一致したデータの合計を計算することができます。今まで簡単に行えなかった複数条件での集計をスムーズに行うことができます。 ☆対応方法:SUMIFS関数は「SUMIFS(合計対象範囲、条件範囲1、条件1)」までの引数が必須となります。以降は、指定したい条件の数だけ、[条件範囲]と[条件]をペアで指定します。(条件は127組まで指定することができます) ※ご注意下さい。SUMIFS関数はExcel2007から追加された関数です。この関数を使用したファイルをExcel2003以前のバージョンで開くと、関数が認識されずエラーとなりますのでお気を付けください。
今回はExcel2007から追加された「SUMIFS関数」をご紹介します。
以前に「SUMIF関数」を使い、条件判断用の列を追加することで、複数の条件で集計を行う方法を
ご紹介しましたが、こちらの関数でより簡単に複数条件での集計が行えるようになりました。
「SUMIF関数」を使用した方法は、以下のバックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー236】 関数--複数の条件で集計SUMIF Excel2007版
「SUMIF関数」でアバウトな条件での集計を行う方法です。
【バックナンバー145】 集計関数や検索関数でアスタリスク(*)を使う
【バックナンバー149】 関数--SUMIF関数で検索条件に<>を使う
「SUMPRODUCT」関数を使用して複数条件での集計を行う方法です。
【バックナンバー170】 集計関数--二つの条件でデータ集計
■SUMIFS関数
SUMIFS関数」とは、指定された全ての検索条件に一致するセルの値を合計する関数です。
書式 SUMIFS(合計対象範囲,条件範囲 1,条件 1,[条件範囲 2,条件 2...])
合計対象範囲 必須です。合計する 1 つまたは複数のセル (数値、または数値を含む名前、範囲、またはセル参照など) を指定します。空の値やテキスト値は無視されます。 
条件範囲 1 必須です。対応する条件による評価の対象となる最初の範囲を指定します。 
条件 1 必須です。加算の対象となる条件範囲 1 のセルを定義する条件を数値、式、セル参照、または文字列で指定します。たとえば、検索条件は 32、">32"、B4、"Windows"、または "32" のようになります (式および文字列を指定する場合は半角の二重引用符 (") で囲む必要があります)。 
条件範囲 2,条件 2, … オプションです。追加の範囲と対応する条件です。最大 127 組の範囲/条件のペアを指定できます。 
Excel2007でSUMIFS」のヘルプを表示すると、上記のように書かれています。しかし、これだけでは
わかりにくいと思いますので、使用例に沿って機能をご紹介します。
@以下のような表があり、「DATA」シートのデータから、年月ごとに各支店の売上額合計を
計算します。
シート名: シート名:DATA
Aまず 「2009年1月」の「丸の内支店」の売上高合計を出します。
表のセルB3に「=sumifs(」と入力して、数式バーの [関数ウィザード] ボタンをクリックします。
すると、関数の引数を設定する画面が出ます。
Bこの画面で、 [合計対象範囲] と [条件範囲1] を、下図のように設定します。
すると、[条件1] という項目が出てきますので、抽出条件の年月が記述されているセルを指定します。
C [条件1] を入力すると [条件範囲2] の項目が出てきます。それを入力すると、[条件範囲2] の
項目が出てきます。2つ目の条件(支店名の入った列と、抽出条件の支店名が入ったセル)を
それぞれの項目に指定します。
数式:
[OK] を選択すると、2009年1月の丸の内支店の売上高合計が計算され、表示されます。
粗利益を計算するには、[合計対象範囲] を粗利益のデータ範囲に指定して、同様に数式を入力します。
Dまた、さらに条件を追加する事ができます。
例えば、年月:「2009年1月」、支店名:「丸の内」、商品:「衣料」の売上高合計を出す場合、
下図のように、数式に [条件範囲3] と [条件3] を追加します。
Copyright(C) アイエルアイ総合研究所 無断転載を禁じます