「StiLL」Excel情報268  挿入--「テーブル」--Excel2007の新機能
■今回は「テーブル」という機能をご紹介します。表を「テーブル」に変換することで、データの抽出や計算が効率的に行えるようになります。Excel2003の「リスト」に当たる機能ですが、Excel2007ではより使いやすく機能が拡張されています。 ☆対応方法:表のセルを選択した状態で[挿入]タブ→[テーブル]ボタンをクリックし、範囲を確認→OKとするか、[ホーム]タブ→[テーブルとして書式設定]ボタンをクリックして、書式を選択し、範囲を確認してOKすると、テーブルが作成されます。 ※ご参考までに。Excel2003では、メニューの[データ]→[リスト]→[リストの作成]で表をリスト化し、集計行の表示などを行えますが、書式の設定や計算式の一括設定など、Excel2007から追加された機能は使えません。
■テーブルの作成
下図のような一覧表があります。こちらをテーブルに変換します。
@ 表のセルを選択した状態で、
[挿入]タブ→[テーブル] ボタンをクリックします。
A テーブルに変換するセルの範囲が
表示されますので、範囲が正しいことを確認して
[OK] をクリックします。
表が「テーブル」に変換されました。
テーブルには自動的に書式が設定されます。書式を変更したい場合は、
テーブルを選択すると表示される [テーブルツール]-[デザイン] タブの [テーブルスタイル] から、
他の書式を選ぶことができます。
また、[ホーム]タブ→[テーブルとして書式設定] ボタンをクリックした場合、
書式をまず選んでから、表をテーブルに変換することができます。
このあと上記のAの画面が
表示され、OKをクリックすると
選択した書式でテーブルが
作成されます。
■テーブルの利用
テーブルを利用した場合の便利な点をご紹介します。
作成したテーブルには、最初から項目部分にオートフィルタ機能が設定されています。
自分で設定する手間が省けます。
・集計行の作成
[テーブルツール]-[デザイン] タブ→
[テーブルスタイルのオプション] の
[集計行] にチェックを入れます。
すると、一番下の行に集計行が表示されます。
デフォルトでは一番右の列にだけ集計値が
表示されていますが、他の列もリストから
集計の方法を選び、表示させることができます。
[集計行]チェックを外すと、テーブルの集計行はなくなります。
・項目列と計算式の追加
テーブルを使う上で便利な機能の一つが、計算式を使った項目列の追加です。
まず、項目名を入力します。
例として、「原価」列の右に「粗利」と文字を入力します。
すると、テーブル内のその列に全てに、現在選ばれている書式が
自動的に設定されます。
「粗利」の列に、[「金額」-「原価」] の計算式を指定します。
(「金額」と「原価」のセルを選択して設定した場合、下図のような数式が表示されます。)
そのまま数式を確定すると、自動的に
全ての行に計算式がセットされます。
行がたくさん有る表などには、
大変便利な機能です。
(書式は調整してください。)
「テーブル」を元の表に戻す場合は、 [テーブルツール]-[デザイン] タブ→ [ツール] の
[範囲に変換] をクリックします。データと書式はそのまま残ります。
※ご参考までに
Excel2003では、メニューの[データ][リスト][リストの作成]
表をリスト化し、集計行の表示などを行える機能がありますが、
書式の設定や計算式の一括設定など、Excel2007から追加された機能は使えません。
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