｢StiLL｣Excel情報270 関数--条件の判断IF関数　Excel2007版

■セルに数式を設定すると、参照元に値が入っていない場合や、エラー値が帰ってきてしまう場合があります。こういったものを表示させないようにするには、条件を判断するためにIF関数を使います。

☆対応方法：IF関数は、指定した条件が真の場合、偽の場合それぞれをしています。例えば、セルC6が空白の場合は空白を表示し、空白でない場合はセルD6とE6の乗を表示させたい場合は、「=IF(C6=""、""、"D6*E6)」と入力します。

※ご注意下さい。Excel2007から、１つのセル内にIF関数を64個まで指定できるようになりました。ただし、IF関数を7個以上指定したブックをExcel2003以前のバージョンで開くと、数式が「#VALUE!」エラーに変換されてしまいます。

今回は、バックナンバー033でご紹介した「セル書式--条件付き書式基本機能」の

Excel2007版をご紹介します。

※

Excel2003以前のバージョンでの方法は、以下のバックナンバーをご参照ください。

■下のような表では、商品名が無いのに数式が入っているセルF6やF7の金額が表示されています。

より見やすい表を作るために、商品が無い場合は金額を表示させずに空白になるようにします。

このような条件を判断する場合には、IF関数を使います。

①セルF6に数式「=IF(C6="","",D6*E6)」を入力します。なおこの数式は、

「もしセルC6が空白だったら（=if(C6=""）、空白（""）を表示し、

空白でなければセルD6とセルE6の乗（D6*E6）を表示しなさい。」

という意味です。

②IF関数を設定したセルF6の数式を、セルF3からセルF7にコピーします。

③セルG6にも、同様にIF関数を使った数式「=IF(C6="","",F6/$F$8」を入力し、

この数式をセルG3からG7へコピーします。

（F8は絶対参照にすると、コピーがそのままできます。絶対参照については、

当メールサービスのバックナンバーを参照してください。）

これで商品名がない場合は、「金額」と「構成比」が空白になります。

※参考までに

割り算の数式では、割る数が「0」の場合に「#DIV/0!」というエラーが出てしまいますが、

こちらも、上記IF関数を応用して、「割る数が0の時は空白（""）を表示する」という内容の

数式を設定することで、エラー値を出さないようにすることができます。

※注意

Excel2003までは、1つのセル内にて行えるIF関数は最大7つまででしたが、

Excel2007から、１つのセル内にIF関数を64個まで指定できるようになりました。

ただし、IF関数を7個以上指定したブックをExcel2003以前のバージョンで開くと、

数式が「#VALUE!」エラーに変換されてしまいます。ご注意下さい。