「StiLL」Excel情報278  セル--条件付き書式応用編第一弾 Excel2007版
■Excelの集計表等で、あらかじめ多目に罫線が引いてある場合、データの量が少ないと印刷時に余分な罫線や用紙が印刷されてしまい、紙やインクが勿体ないですね。そこで、データのある部分のみ罫線を表示する設定をご紹介します。 ☆対応方法:セルの条件付書式機能を使います。[ホーム]タブ→[スタイル]内→[条件付き書式]をクリックして、[新しいルール] から条件を設定します。今回は罫線の設定をご紹介していますが、セルの色やフォント等の書式も設定可能です。 ※ご注意下さい。Excel2007で条件付き書式を設定したファイル(.xlsx形式)を、Excel2003以前のバージョンで開く場合、ファイル形式が異なるため、2007条件付き書式機能は利用不可となります。
今回は、バックナンバー041でご紹介した 「セル--条件付き書式応用編第一弾」
の Excel2007版をご紹介します。
Excel2003以前のバージョンでの方法は、以下のバックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー041】 セル--条件付き書式応用編第一弾
■あらかじめ多目に罫線が引いてある集計表などにおいて、印刷する時データの量が少ない場合
余分な罫線が印刷されてしまいます。何ページ分も罫線が引いてある場合は
罫線が有る分、余分なページまで印刷されてしまいます。
例:
「印刷プレビュー」を
行うと、データの無いページが印刷対象となっています。
■ そこで、データがある行だけ罫線が表示されるように、[条件付き書式] を設定します。
   
@もし罫線が入っている場合は、一旦罫線を消します。
必ずデータが入る行(下図の例ではセルB5)を選択した状態で、
[ホーム]タブ→[スタイル]内→[条件付き書式]をクリック→[新しいルール] を選択します。
↑この列には必ずデータが入っているとします。その様な列が無い場合は、番号を入れる列などを追加します。
A[数式を利用して、書式設定するセルを決定]
を選択します。
B[次の数式を満たす場合に値を書式設定] の欄に、「=$B5<>0」と入力します。
その後、「書式」ボタンをクリックします。
C[セルの書式設定] 画面が開きますので、[罫線]タブ→外枠罫線の書式を設定し、[OK] します。
D書式設定をしたB5のセルをコピーして、書式を設定したいセルを選択した状態で
右クリック→[形式を選択して貼り付け]→[書式] を選んで [OK] とします。
以上で条件付き書式の設定は完了です。
※数式をコピーする場合、「絶対参照」を使うことで、セルの横方向や縦方向への
コピーが便利になります。
絶対参照について詳しくは下記バックナンバーをご参照ください。
  「StiLL」Excel情報246  セル--セル参照3種類 Excel2007版
■最終完成表
↓B列にデータを入力すると、同じ行に
罫線が表示されます。
※↑印刷プレビュー画面です。
余分な用紙の印刷が行われません。
※1ページ目には普通に罫線を引き、2ページ目以降に条件付き書式設定を設定することで、
1ページ目はページ全体に罫線が表示され、2ページ目以降はデータが有る場合のみ
罫線が表示されるようにする、という設定方法も可能です。      
■Excel2007の条件付き書式機能について
今回、大幅に変更された機能の一つが [条件付き書式] です。
主に以下のような点が変更・追加されました。
・設定可能なルール(条件と書式の組み合わせを、2007では「ルール」と言います)の数が、
  2003以前の3件までから、無制限に増えました。
・作成したルールの優先順位を、入れ替えることができるようになりました。
・セル内にデータ バーやアイコンを表示させるなど、表現方法が多彩になりました。
Excel2007の条件付き書式機能について、詳しくは下記バックナンバーをご参照ください。
  「StiLL」Excel情報217  Excel2007に関する情報--条件付き書式
「StiLL」Excel情報264  データ--ピボットテーブル作成 Excel2007版  -2
「StiLL」Excel情報269  セル書式--条件付き書式基本機能 Excel2007版
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