「StiLL」Excel情報291  関数--シートの特定セルの値をとる Excel2007版
■今回は、各シートごとに分かれている各月の明細を、ひとつの集計表として作成する方法のご紹介です。その集計表を作成するとき、「INDIRECT関数」を使うと、セルをフィルするだけで、各月の合計表を簡単に作成することができますよ。 ☆対応方法:INDIRECT(参照文字列、参照形式)と設定します。例えば、「=INDIRECT(1月!E15)」とやれば、1月シートのセルE15を参照し、その値を表示させることができます。「INDIRECT」関数は応用範囲が広く、修得の価値はおおいにあります。 ※ご注意下さい。Excelの参照形式がR1C1形式の場合は、INDIRECT関数の参照形式にFALSEを指定する必要があります。 ####次回は「Excelテンプレート--セルにパスワードを入力する。」です。
今回は、バックナンバー057でご紹介した 関数--シートの特定セルの値をとる
の Excel2007版をご紹介します。
Excel2003以前のバージョンでの方法は、以下のバックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー057】 関数--シートの特定セルの値をとる
■集計表を作成する
各月の明細が、それぞれのシートに分かれており、年度の合計を表示します。
集計表
明細
■INDIRECT関数
集計表のセルC5に「=1月!E15」とし、同じように各月をリンクさせていっても良いのですが、
一つ一つリンクを設定して行くのが面倒です。そこで今回は「INDIRECT関数」を使用します。
この関数は、指定される文字列への参照を返します。
セルC5に「=INDIRECT(B5&"!E15")」と入力します。これで、セルC5は直接リンクを張った状態と
同様になります。
セルC5を、C16まで数式をコピーし、C17は合計を計算します。
このようにすれば、各月それぞれのセルをリンクさせる必要もなくなります。
よってExcel操作なしでシステム化が可能です。
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