「StiLL」Excel情報293  関数--文字列操作 TEXT関数 
■日付が入力されているセルを参照しようとして、「=(日付が入力されているセル)&"です。"」と設定すると、表示がシリアル値になってしまいます。この表示形式を自分で設定したい場合、今回ご紹介する「TEXT関数」を使うと、一発で解決します。 ☆対応方法:TEXT関数は、数値を書式設定した文字列に変換する関数です。TEXT(値、表示形式)と指定します。例えば、シリアル値になっている日付を「2010/07/30」と表示したい場合は、「=TEXT(値、"yyyy/mm/dd")」とします。 ※ご注意下さい。指定する表示形式は、「"」(半角二重引用符)で括って指定します。
今回は、バックナンバー059でご紹介した 関数--TEXT関数
の Excel2010版をご紹介します。
Excel2003以前のバージョンでの方法は、以下のバックナンバーをご参照ください。
Excel2007では本作成方法と同等です。
【バックナンバー059】 関数--TEXT関数
■数字の表示
上図にて、セルB9のように表示するために「&」でセルを組み合わせると、数字にコンマが入った形では
表示されません。この数字の表示を正しくさせるには、TEXT関数を使用します。
TEXT関数は、数値に書式設定を施した形に変換する関数です。
上の数式を「="お見積合計: "&TEXT(E19,"#,###円")」とすると、数字にコンマが入った
形で表示されます。
■日付の表示
日付の表示も「&」で組み合わせると、表示がシリアル値で表示されてしまいます。。
(シリアル値については、当メールサービスバックナンバー239を参照ください)
例えば、下図のようにセルB2に今日の日付を表示させるTODAY関数を入力します。
セルD2に「今日は2010/7/30です」と表示させようとしても、日付がシリアル値で表示されてしまいます。
この場合は、上の数式を「="今日は"&TEXT(B2,"yyyy/m/d")&"です。"」とすると、
「今日は2010/7/30です。」と表示されます。
■データベースから取得した異なる表示形式のデータを参照する
下図は、B列とC列がデータベースから取得したデータで、B列が年月日、C列が売上を表して
います。このデータの中から、セルE5で選択した日の売上をセルF5に表示させたいのですが、
日付の表示形式が異なるために、エラー値「#N/A」が帰ってきてしまいます。
この場合も、検索値の表示形式を「TEXT(E5,"yyyy/mm/dd")」と参照元と同一にすることで、
値を検索することができます。
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