「StiLL」Excel情報310  テンプレート--重複入力を制御するテンプレート
■商品名を入力する時など、値が重複して入力されないようにチェックすることがあります。重複入力をチェックするプログラムは、入力規則機能に関数を組み合わせることで簡単に設定することができます。この方法で入力のミスを減らすことができます。 ☆対応方法:COUNTIF関数を使います。セルD6からD20の重複入力をチェックする場合、セルD6を選択し[データの入力規則]設定画面→[設定]タブ→[入力値の種類]で[ユーザー設定]を選び、[数式]に「=COUNTIF($D$6:$D$20、D6)=1」と入力します。 ※ご注意下さい。入力規則をコピーする場合、COUNTIF関数の範囲を絶対参照にしないと、コピーをした時に重複をチェックする参照範囲がずれてしまいます。
今回は、バックナンバー098でご紹介した テンプレート--重複入力を制御するテンプレート
の Excel2010版をご紹介します。
バックナンバーはテンプレートのみです。ご参照ください。
【バックナンバー098】 テンプレート--重複入力を制御するテンプレート
Excel2007では本作成方法と同等です。
■"テンプレート"シートの入力表にて、「商品名」の重複入力をチェックします。
(「商品名」を入力するセル範囲は D6:D20 とします)
@COUNTIF関数を使います。この関数は、条件を満たすセルの個数を求めるものです。
=COUNTIF(範囲,検索条件)
例えば、セルD6に「=COUNTIF(D6:D20,D6)」とすると、「セルD6からセルD20の中でセルD6と同じ
値のセルの個数を数えなさい」ということになります。
AセルD6を選択し、[データ]タブ→[データツール]→[データの入力規則] で設定画面を開き、
[設定]タブの [入力値の種類]→[ユーザー設定] を選択し、[数式] には
「=COUNTIF($D$6:$D$20,D6)=1」 と入力します。
※Excel2003の場合は、[データ]→[入力規則]で設定画面が開きます。
(数式の「$」については、当メールサービスのバックナンバー:
「StiLL」Excel情報246  セル--セル参照3種類 Excel2007版  をご参照ください )
この数式の結果が「FALSE」(入力値と同じ値のセルが1以外)の場合、
重複してデータが入力されているということになり、エラーが表示されます。
B表示されるエラーメッセージの内容を設定します。
上記と同様に「データの入力規則」の設定画面を出し、[エラーメッセージ]タブを選びます。
[スタイル] は「停止」を選択、タイトルには「エラー」、[エラーメッセージ] には
「すでにその商品名は入力されています。」
などと設定します。
Cそして、この入力規則を設定したD6のセルを、D7からD205までコピーします。
すると、同一のコードが入力された場合、設定したエラーメッセージが下図のように表示されます。
入力規則は下記のバックナンバーもご参照ください。
【バックナンバー275】 セル--入力規則第一弾 リストからの入力
【バックナンバー276】 セル--入力規則第ニ弾 重複入力をチェックするプログラム
【バックナンバー277】 セル--入力規則第三弾 その他関数を使った事例6種類
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