「StiLL」Excel情報312  セル--ExcelからEメールを作成する
■Excelのハイパーリンク機能の応用として、Eメールを作成する方法をご紹介します。Eメールの宛先だけでなく、CCや件名、そして本文までもExcelにて作成することができます。 ☆対応方法:メールの宛先設定は、「mailto:」でできます。「cc」は宛先に続けて「?cc=(メールアドレス)」、件名は「&subject=(件名)」、そして本文は「&body=(本文)」と設定します。 ※ご注意下さい。使用しているメーラーによっては、文中の「.」や「。」は認識しても、文末のものは認識しないことがあるようです。その場合、設定全文を<>で括ります。
今回は、バックナンバー077でご紹介した セル--ExcelからEメールを作成する
の Excel2010版をご紹介します。
Excel2003以前のバージョンでの方法は、以下のバックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー077】 セル--ExcelからEメールを作成する
Excel2007では本作成方法と同等です。
■ExcelからEメールを作成する
Excelハイパーリンクの機能を応用して、セルに書き込んだものをEメールの「送信先」、
「件名」、そして「本文」にすることができます。
■送信先の設定
宛先は「mailto:」で行なうことができます。例えば、「mailto:ili-ems@still.co.jp」とすると、
自動的にExcelのハイパーリンク機能(この機能の詳細は、当メールサービスのバック
ナンバー240を参照下さい)が動作し、宛先が「ili-ems@still.co.jp」となった新規メールが
立ち上がります。
クリックすると・・・
宛先が入った新規メールが立ち上がります。
参考@:
宛先が複数の場合は、「;(セミコロン)」で区切ります。
参考A:
CCやBCCの場合は、宛先の後に「?cc[またはbcc]=(メールアドレス)」と続けることで
設定できます。
また、CCとBCCが複数の場合は?が&になります。
■件名の設定
件名は宛先等の後に「&subject=(件名)」と続けることで設定できます。例えば件名が
「ありがとうございます」とする場合、「mailto:(メールアドレス)&subject=ありがとうござい
ます」となります。
■本文
本文は宛先等や件名の後に「&body=」と続けることで設定できます。例えば本文が
「こんにちは。」の場合、「mailto:(メールアドレス)&body=こんにちは。」となります。
注意:
本文にスペースを入れたい場合は、スペースを入れたい箇所に「%20」と入力します。
また、改行したい場合は、同様に「%0d」とします。
mailto:」の文字列が255文字を超えるとメールを作成することができません。
例:
以下のようなメールを作成します。
宛先 kato@abc.co.jp と yamada@abc.co.jp
CC suzuki@abc.co.jp
BCC sato@xyz.co.jp
件名 ありがとうございます。
本文 当メールサービスをご利用いただき、ありがとうございます。
このメールを設定すると・・・
mailto:kato@abc.co.jp;yamada@abc.co.jp?cc=suzuki@abc.co.jp&bcc=sato@xyz.co.jp&
subject=ありがとうございます。&body=当メールサービスをご利用いただき、ありがとうございます。
となります。
注意:
使用しているメーラーによっては、文中の「.」や「。」は認識しても、文末のものは認識しない
ことがあるようです。その場合、設定全文を<>で括ります。
この方法では添付ファイルをつけることはできません。
参考@:
別のセルに記載されている宛先や件名を利用する場合は、HYPERLINK関数を使用します。
バックナンバーは下記よりご参照ください。
http://www.still.co.jp/excel/ems.html
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