「StiLL」Excel情報334  データ--ピボットテーブル作成 Excel2010版 -1
■今回から全4回に分けて、「ピボットテーブル」の便利な機能や、様々な分析方法などをお伝えしていきます。今回はExcel2010での基本的なピボットテーブル作成手順をご紹介します。 ☆対応方法:[挿入]タブ→[ピボットテーブル]ボタン→[ピボットテーブル]をクリックします。参照元のデータや出力先を選択して、[ピボットテーブルのフィールドリスト]画面でフィールドの設定を行って完成です。 ※ご参考までに。大きなデータを使用する場合には、データ範囲のセルに範囲名を定義しておくことで、作業が行いやすくなります。
今回から全4回に分けて、「ピボットテーブル」の便利な機能や、様々な分析方法などを
お伝えしていきます。データの集計を行う場合、行/列の入れ替えや、データをフィルタにかけたり、
関心のある範囲の詳細を表示することもできる便利な機能です。
今回はExcel2010での基本的なピボットテーブル作成手順をご紹介します。
Excel2003以前のバージョンでの方法は、以下のバックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー030】 フォーム--グループボックス 【バックナンバー052】 データ--ピボットテーブル作成 入門編
■大きなデータをクロス集計
右図のような、50万行を超える
大きな売上データがあります。
※この例の場合は、売上月データは、日付データを使っています。
このデータを元に、ピボットテーブル機能 を使用して、下図のような集計表を作成します。
■ピボットテーブルの設定
@[挿入]タブ → [ピボットテーブル] ボタン内 → [ピボットテーブル] をクリックします。
A[ピボットテーブルの作成]画面が開きますので、参照元となるデータの範囲を指定します。
大きなデータを使用する場合には、データ範囲のセルに範囲名をあらかじめ
定義しておくことで、範囲の指定が行いやすくなります。
(今回はあらかじめ、該当データ範囲に [data50] という名前を付けてあります。)
同じ画面で、ピボットテーブルを作成するセルの位置を指定します。
※セルに範囲名を定義する方法は、下記の2通りがあります。
1:該当セルを選択した状態で、[名前ボックス] に定義名を入力して確定します。
2:[数式]タブ→ [名前の定義]→ [名前の定義] をクリックして、[新しい名前] 画面で、
[名前] に定義したい名前、[参照範囲] にセルの範囲を指定します。
B右側に出てくる [ピボットテーブルのフィールドリスト] 画面を使い、
フィールドを行・列・値に、それぞれ設定していきます。
例えば支店名を列に指定したい場合は、フィールドリストの 「支店名」 を選択して、
下にある [列ラベル] にドラッグして追加します。(右クリックで追加先を選ぶこともできます。)
同様にして、[行ラベル] に「売上月」を、[値] に「売上」をそれぞれ追加します。
※Excel2007以降では、ワークシートにフィールドを直接ドラッグするのではなく、
上記のフィールドリスト内でフィールドの設定を行っていきます。
必要なフィールドを全て追加した後、下図のようなピボットテーブルが作られます。
続けて、売上月を、年と月に分けて表示させる設定を行います。
Cピボットテーブル内の「売上月」が表示されているセルを、どれか一つ選択して、
[ピボットテーブルツール] の [オプション]タブ→ [グループ]→ [グループフィールド] をクリックします。
[グループ化] 画面の [単位] で
「月」と「年」を選択します。
※この設定は、元データが
日付データの場合に可能です。
「年」というフィールドが作成されました。
最初は [行ラベル] 内に入っている「年」のフィールドを、[レポートフィルタ] に移動します。
ピボットテーブルが完成しました。
次回は、ピボットテーブルで使える便利な機能をご紹介します。
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