｢StiLL｣Excel情報336 データ--ピボットテーブル作成　Excel2010版 -2

■Excel2010を利用した「ピボットテーブル」の便利な機能や、様々な分析方法などをお伝えするシリーズの第２回目です。今回は「OLAPツール」としてのピボットテーブル活用についてと、ピボットテーブルのデザインタブをご紹介致します。

☆対応方法：ピボットテーブルのデザインを設定する場合、該当ピボットテーブルを選択すると [ピボットテーブルツール] タブが現れます。その中の [デザイン] タブ→ [ピボットテーブルスタイル] から好きなスタイルを選択して設定できます。

※ご参考までに。Excel2007から条件付き書式の指定が行いやすくなりました。併用して視覚的に見やすいピボットテーブルを作ることができます。次回は「ドリルダウン」についてご紹介致します。

「ピボットテーブル」の便利な機能や様々な分析方法などをご紹介するシリーズの２回目です。

今回は、「OLAPツール」としてのピボットテーブル活用についてと、

ピボットテーブルのデザイン設定をご紹介致します。

※

前回の内容は下記バックナンバーをご参照ください。

【バックナンバー334】データ--ピボットテーブル作成　Excel2010版 -1

■ExcelをOLAPツールとして利用

「OLAP」とは、大量のデータを様々な切り口で解析・分析を行い、視覚化する方法です。

Excelの「ピボットテーブル」は、まさにこの条件が当てはまる機能です。

2007以前のExcelは最大行数が65,536行でしたので、OLAP的な活用を行う

データ数が充分ではありませんでした。

ですが、Excel2007からはシートの最大行が

１００万行以上（1,048,576行）に増えました。

これにより、本格的なOLAPツールとしてピボットテーブルを

活用することが現実的になりました。

OLAPツールの分析機能として「ドリルダウン」と「スライス&ダイス」があげられます。

次回３回目のメールサービスでは、「ドリルダウン」について、

４回目のメールサービスでは、「スライス&ダイス」についてご紹介致します。

■ピボットテーブルのデザイン

下図は前回のメールサービスで作成したピボットテーブルです。

Excel2007以降、ピボットテーブル全体のデザイン設定が行えるタブがあります。

また、ピボットテーブル内への条件付き書式の設定が行いやすくなりました。

そこで、今回は下図のようにピボットテーブルのデザインを設定して、

各セルに数値の比較を視覚的にも分かるように、条件付き書式のデータバー（グラデーション）を入れてみましょう。

※セル内のグラデーションの割合と数値が比例しているので、視覚的に分かる！

作成したピボットテーブルを選択すると、[ピボットテーブルツール] というタブが現れますので、

その中の [デザイン] タブをクリックします。

[ピボットテーブルスタイル] から好きなスタイルを選択することで、

ピボットテーブル全体のデザインを設定できます。

ここをクリックすると、大きな画面でスタイルを選択できます。

[ピボットテーブルスタイルのオプション] の [縞模様（行）] にチェックを入れると、

ピボットテーブル内に罫線が入り（選んだスタイルによっては奇数行と偶数行の書式が変わります）、

表が見やすくなります。

続けて、数字の桁区切り記号を設定して、数値を見やすく表示します。

ピボットテーブルを選択して、[ピボットテーブルのフィールドリスト] を表示します。

表示されない場合は、[ピボットテーブルツール] タブ→[オプション] タブ内の

[フィールドリスト] をクリックして表示することができます。

[値] の中のフィールド名

（今回は「合計/売上」という名前です）

をクリックして、[値フィールドの設定]

を選びます。

[値フィールドの設定] 画面が出ますので、

[表示形式] をクリックします。

[セルの書式設定] 画面が出ますので、書式を設定します。

さらに、数値の違いを視覚的にわかりやすくするデザイン設定を行いましょう。

条件付き書式の [データバー] を設定すると、数値の差がバーの長さで表示され、

見やすい表を作ることができます。

「総計」以外の部分のセルを選択した状態で、

[ホーム]タブ → [スタイル] グループ → [条件付き書式] ボタン内の[データバー] を選び、

好きな色を選択します。（今回は緑を選択しています。）

セルに書式を設定した後、[スマートタグ] が表示されます。

このスマートタグから、同じ書式を適用したいセルを選び、設定することができます。

条件付き書式を設定したいセルが、小計を表示する行などで区切られているなど、

該当セルを同時に選択しづらい場合に便利です。

下図のようにピボットテーブルのデザインを設定しました。

デザインを設定することで、数値の変化を視覚的にわかりやすくすることができます。