「StiLL」Excel情報340  データ--ピボットテーブル作成 Excel2010版  -番外編2
■Excel2010を利用した「ピボットテーブル」の便利な機能や、様々な分析方法などをお伝えするシリーズの番外編第2弾です。前回に引き続き、ピボットテーブルをより便利に使うための機能についてご紹介致します。 ☆対応方法:分析の際に、実数ではなく比率を使って全体の傾向を把握する方法と、計画値と実績値のあるピボットテーブルから、達成率を導き出す方法をご紹介いたします。詳しくは本文をご確認ください。 ※ご参考までに。Excel2010でのピボットテーブル作成方法はバックナンバー334で、詳細を確認する分析「ドリルダウン」につきましてはバックナンバー337でご紹介しています。ぜひご参照ください。  
「ピボットテーブル」の便利な機能や様々な分析方法などをご紹介するシリーズの番外編です。
今回は、ピボットテーブルをより便利に利用するための機能についてご紹介致します。
前回の内容は下記バックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー334】 データ--ピボットテーブル作成 Excel2010版  -1
【バックナンバー336】 データ--ピボットテーブル作成 Excel2010版  -2
【バックナンバー337】 データ--ピボットテーブル作成 Excel2010版  -3
【バックナンバー338】 データ--ピボットテーブル作成 Excel2010版  -4
【バックナンバー339】 データ--ピボットテーブル作成 Excel2010版  -番外編
■比率を出す。
分析をする中で、実数ではなく、全体の傾向を把握するために、

比率で見たい時があると思います。
全体に対する比率を出す方法をご紹介します。
ピボットテーブルのデータエリア内でマウスの右クリックし、
ショートカットメニューより[計算の種類]-[総計に対する比率]を選択。
下記のように、全支店の総計を100%に、比率を出すことができます。
【補足】
Excel2003以前では、[値フィールドの設定]-[オプション]-[計算の種類]-[全体に対する比率]
の手順で、比率を出すことが可能です。
■達成率を出す。
分析する際に、最初に定めた目標に対する達成率を知りたい時があると思います。
今回は、支店ごとのお得意先に対する売上目標(計画)に対して、
達成率を見る方法をご紹介します。
まず、「年月」「得意先名」「売上実績」「売上計画」「支店名」の入ったデータを用意します。
用意したデータで、ピボットテーブルを作成します。
今回は、行ラベルに「支店名」「得意先名」を、列ラベルに「売上月」、値に「実績合計」「計画合計」を入れます。
また、ここで行ラベルの名称を変更しておきます。
変更したい行ラベルのセルで右クリックをして、ショートカットメニューの[値フィールドの設定]を選択します。
ダイアログが表示されますので、[名前の指定 ]欄に、任意の名前を入れて、[OK]を押すと、完了です。
ピボットテーブルのセルを選択すると、リボンの右側に[ピボットテーブルツール]が出てきます。
オプションのタブを選択し、[計算方法]-[フィールド/アイテム/セット]-[集計フィールド]を選択します。
[集計フィールドの挿入]ダイアログが表示されますので、
名前の欄に「達成率」、数式の欄に「= 実績合計 / 計画合計」と入力して[OK]を押します。
ピボットテーブルに、[合計/達成率]という行ラベルが追加されました。
しかし、「達成率」の表示形式が少数点になっておりますので、「%」に変更します。
「達成率」のセルを右クリックし、ショートカットメニューから[値フィールドの設定]を選択します。
[値フィールドの設定]ダイアログの下にある[表示形式]ボタンを押します。
また同時に、名前の指定の欄に「達成率 」と変更しておきます。
※すでに使用しているフィールド名は使えません。「達成率 」に半角スペースを入れてあります。
[セルの書式設定]ダイアログが表示されるので、[分類]から[パーセンテージ]を選択します。
ピボットテーブル内の達成率が、パーセント表示になりました。
この方法で、他にも「計画」と「実績」の「差額」をピボットテーブルに追加することが、
簡単に出来るようになります。
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