「StiLL」Excel情報343  関数--FIND関数
■特定の文字列の中から、指定した文字列の位置を求める場合、FIND関数を使います。今回は、「営業部第一課」とあるデータの部と課を分けることを例に、みなさまにご紹介します。 ☆対応方法:LEFT関数と組み合わせることで、部のデータを抽出できます。LEFT関数の引数の文字数を、FIND関数で使って"部"の位置を求めることでできます。また、課はMID関数と組み合わせます。MID関数の引数の開始位置を"部"の次からとするのです。 ※ご注意下さい。SEARCH関数との相違は、FIND関数はワイルドカードを使った検索ができませんが、英文字の大文字/小文字を区別して検索できる点です。
今回は、バックナンバー103でご紹介した 関数--FIND関数
の Excel2010版をご紹介します。
Excel2003以前のバージョンでの方法は、以下のバックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー103】 関数--FIND関数
Excel2007では本作成方法と同等です。
■FIND関数とは
特定の文字列の中から、指定した文字列の位置を求める場合、FIND関数を使います。
FIND関数は以下のように設定をします。
例えば「営業部第一課」とセルC3に入力されており、そこから"部"の位置を求める場合は
次のように設定します。
結果、"部"は3文字目にあるので「3」となります。
■部と課をそれぞれ抽出する
LEFT関数と組み合わせることで「部」が、MID関数と組み合わせることで「課」をそれぞれ
抽出することができます。
@部
文字列の左端から指定した文字数を抽出する場合はLEFT関数を使います。
下図のように、FIND関数で"部"の位置を求め、「営業部第一課」の"部"までの文字を
求めるように設定することで部を抽出できます。
A課
文字列の任意の開始位置から指定した文字数を抽出する場合はMID関数を使います。
下図のように、MID関数で"部"の位置を求め、「営業部第一課」の"部"の次の文字を
開始位置として、指定文字列分を抽出します。
■SEARCH関数との違い
SEARCH関数も、FIND関数と同様に特定の文字列の中から、指定した文字列の位置を
求める関数です。それぞれの違いは、以下のとおりです。
なお、SEARCH関数についての紹介は、当メールサービスのバックナンバー315を参照
ください。
    ワイルドカード文字列の使用 英字の大文字/小文字の区別
FIND関数 ×
SEARCH関数 ×
FIND関数は、ワイルドカードを使った検索はできません。
SEARCH関数では、英字の大文字/小文字を区別して検索をしません。
(例)文字列「ABCDEFG」の中から文字列「D」、「d」、「D?F」の開始位置を求めます。
[入力値] ※「?」とは任意の1文字を表すワイルドカードです
[表示値]
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