「StiLL」Excel情報350 ツール--ゴールシーク
■今回は、数式の計算結果が目的の値となるように、最適値を求める方法[ゴールシーク]のご紹介です。例えば、「今月の売上金額目標を設定した時、1日平均の客数は何人になるのか?」ということを簡単に求めることができます。 ☆対応方法:メニューリボンの[データ]-[What-if分析]-[ゴールシーク]を選択します。表示されたダイアログに入力していきます。[数式入力セル]:計算結果を表示するセル、[目標値]:目標となる数字、[変化させるセル]:値を求めるセルを選択します。 ※ご注意ください。[数式入力セル]は数式が入っていないセルを選択すると、[ゴールシーク]の機能をご使用することが出来ません。
今回は、バックナンバー112でご紹介したツール--ゴールシーク
の Excel2010版をご紹介します。
Excel2003以前のバージョンでの方法は、以下のバックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー112】 ツール -- ゴールシーク
Excel2007では本作成方法と同等です。
■ゴールシークとは
「ゴールシーク」は、数式の計算結果が期待する結果になるような数値を逆算する機能です。通常は
逆算するための数式を作る必要がありますが、このゴールシークを使えば新たに数式を作成する必要
がなく既存の数式を利用して逆算値を求めることができます。
■売上金額の目標値に対する1日平均客数を求めます。
下図のような客単価と1日平均客数を入力して月間客数売上金額の目標値を求める表を
作ってあるとします。
入力済みの数式
      ・・・[1日平均客数x30] (十の位で四捨五入)
      ・・・[客単価x月間客数]
この時、逆に売上金額の目標値を設定して1日平均客数を求めたい場合に、ゴールシークを使えば数式を
変更せずに求めることができます。
例えば、6月の売上金額が6,000,000円になるように設定したい時の[1日平均客数]は何人になるのかを
求めます。
メニューリボンの[データ]-[What-if分析]-[ゴールシーク]を選択して、ダイアログボックス内に設定
していきます。
「ゴールシーク」ダイアログボックスが表示されます。
[数式入力セル(E)]に計算結果が表示されるセルF6を選択、[目標値(V)]に6000000と入力
[変化させるセル(C)]に計算に使われる数値セルF4を選択して、<OK>ボタンを押します。
下図のダイアログボックスが表示されますので<OK>ボタンを押します。 
すると、売上金額の[目標値]を6,000,000円に設定した時の、[1日の平均客数]を
算出することが出来ました。
※次は、売上金額7,000,000円のときに1日平均客数200人は変更せずに客単価を求めます。
メニューリボンの[データ]-[What-if分析]-[ゴールシーク]を選択して、ダイアログボックスの
[目標値(V)]に7000000と入力、[変化させるセル(C)]に計算に使われる数値セルF3を選択
して<OK>ボタンを押します。
下図のダイアログボックスが表示されますので<OK>ボタンを押します。 
1日平均客数と客単価を、数式を変更することなく求めることができました。
注意※[数式入力セル]には、数式が入力されていないセルは指定できません。
      数式が入力されていないセルを指定した場合。
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