「StiLL」Excel情報360  ツール--シート保護の種類  
■今回はシート保護を行う際の設定で、入力可能なセル範囲内のみ移動を可能にする方法、オートフィルタの使用を可能にする方法、セルの[保護]の[ロック]を解除しなくても入力を可能にする方法をご紹介します。 ☆対応方法:リボンの[校閲]タブ-[変更]グループ-[シートの保護]を選択します。保護時に許可する操作の一覧が表示されますので、この設定を変更することで、保護されたシートを使用する際のオプションを設定できます。 ※ご注意下さい。今回ご紹介するのはExcel2002以降の機能であり、Excel2000以前のバージョンでは行えません。
今回は、バックナンバー121でご紹介した ツール--Excel2002の保護の種類  
のExcel2010版をご紹介します。
Excel2003以前のバージョンでの方法は、以下のバックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー121】 ツール--Excel2002の保護の種類  
Excel2007、Excel2013でも操作方法は同等です。
■シート保護時、入力可能なセル範囲内のみ移動を可能にする方法
シートに保護をかけた時、「入力可能なセルしか移動できないようにしたい。」
そのような時は次のように設定しましょう。
下図の表を例にとると、まず始めに黄色に塗られたセルの[保護]の[ロック]を解除します。
 [保護]の[ロック]については当メールサービスバックナンバー357をご参照下さい。
次に、リボンの[校閲]タブ-[変更]グループ-[シートの保護]を選択します。
下図が表示されるので[ロックされていないセル範囲の選択]だけにチェックを入れます。
そして[OK]ボタンを押します。
すると、ここでは黄色に塗られたセル(入力可能なセル)しか移動することができなくなります。
[サンプル1]シートに同じ表がありますので実際に試してみましょう。
■シート保護時にオートフィルタの使用を可能にする方法
通常、オートフィルタの設定をしたあとそのシートに保護をかけると、オートフィルタ
の機能を動かすことができません。そこで次のように設定しましょう。
オートフィルタにつきましては当メールサービスバックナンバー344をご参照下さい。
リボンの[校閲]タブ-[変更]グループ-[シートの保護]を選択します。そして下図が
表示されますので[オートフィルタの使用]にチェックを入れて[OK]を押します。
するとシートに保護をかけた場合でもオートフィルタの機能を動かすことが可能になります。
[サンプル2]シートに表がありますので実際に試してみましょう。
■セルの[保護]の[ロック]を解除しなくても入力を可能にする方法
シートに保護をかけた時、通常セルの[保護]の[ロック]を解除しますが、ここ
ではセルの[ロック]の解除を行わず入力を可能にする方法をご紹介します。
ここでは下図を例にして設定を行います。
リボンの[校閲]タブ-[変更]グループ-[範囲の編集を許可]を選択します。
下図が表示されるので[新規]を押します。
[セル参照]の欄に黄色に塗られたセルを範囲指定して[OK]を押します。
下図が表示されますので[シートの保護]を押します。
下図が表示されますので[OK]を押します。
すると、シートに保護をかけた時にセルの[ロック]を解除
しなくても範囲指定したセルの入力が可能になります。
[サンプル3]シートに同じ表がありますので実際に試してみましょう。
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