「StiLL」Excel情報423 ツール--Excelのオプションの詳細設定@-編集設定
■Excel2007からExcelのオプションの詳細設定の各設定項目の配置が大幅に変わりました。今回は「編集設定」の各設定項目をご紹介しますので、上手く活用して作業の効率化を計ってみてはいかがでしょうか。 ☆対応方法:[ファイル]タブ→[オプション]を選択し、[Excelのオプション]ダイアログを表示します。「Excelのオプション」画面から「詳細設定」を選択すると各項目を設定できます。 ※ご注意ください。今回ご紹介する設定項目は、使用しているPCの各ログインユーザーごとののExcelにおいて有効です。他のPCやログインユーザーでファイルを開いた場合、設定は反映されません。
今回は、バックナンバー214でご紹介した ツール--オプションの設定--「編集」
のExcel2010版をご紹介します。
Excel2003以前のバージョンでの方法は、以下のバックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー214】 ツール--オプションの設定--「編集」
Excel2007、2013でも操作方法は同等です
■Excelのオプションの詳細設定タブの表示方法
[ファイル]タブ→[オプション]を選択し、[Excelのオプション]ダイアログを表示します。
(Excel2007の場合は、[Officeボタン]→[Excelのオプション]を選択してください)
(Excel2007の場合)
「Excelのオプション」画面から「詳細設定」を選択すると表示できます。
今回は「詳細設定」タブ内の「編集設定」についてご紹介します。
■各設定項目の説明
@[Enterキーを押した後にセルを移動する]
   ◇チェックを入れた場合
セル入力後に[Enter]キーを押すと、設定された方向(既定値では下方向)に
アクティブセルが移動します。
チェックを入れると、移動方向をリストから選択できます。
   ◇チェックを外した場合
セル入力後に[Enter]キーを押してもアクティブセルが移動しません。
方向キーとTabキーでの移動は行えます。
こちらの項目の設定について以前にもご紹介しています。詳しくはバックナンバーをご参照下さい。
【バックナンバー331】 セル--入力後のセルを移動する方向
A[小数点位置を自動的に挿入する]
   ◇チェックを入れた場合
チェックを入れ、[入力単位]に数値を入力すると、
入力した桁数分を、自動的に小数点以下に変更します。
例:[入力単位] を 2 に指定した場合
入力値 結果 左図のように値が変わります。
1234 12.34 最初から小数点以下の数値は、
10
0.1 値が変更されません。
1 0.01
0.1 0.1
0.01 0.01
   ◇チェックを外した場合
入力した数値をそのまま表示します。
B[フィル ハンドルおよびセルのドラッグ アンド ドロップを使用する]
   ◇チェックを入れた場合
選択したセル範囲をマウスでドラッグして移動やコピーを行えます。
チェックを入れると、セルを上書きする前にメッセージを
表示するかどうかも指定できます。
※[セルを上書きする前にメッセージを表示する] にチェックを入れると、
移動先のセルにデータが入っている場合、下記のような
セルを上書きしてもよいかどうかの確認メッセージが表示されます。
   ◇チェックを外した場合
チェックを外した場合は、選択セルのドラッグを行えないようになります。
オートフィル機能も使用不可能となります。
C[セルを直接編集する]
   ◇チェックを入れた場合
セルをダブルクリックするか、[F2]キーを押してセル内の文字を編集できます。
   ◇チェックを外した場合
セルをダブルクリックや、[F2]キーを押してもセル内の編集はできず、
数式バーからのみ編集が可能です。
D[データ範囲の形式および数式を拡張する]
   ◇チェックを入れた場合
同じ書式や数式が連続して入っている列または行がある場合に、
列内の最終セルの下のセル(行の場合は最終セルの右のセル)に
値を入力すると、同じ書式が設定されます。
値を入力して確定後、自動的に
セルの書式や数式の設定が拡張されます。
※新しく入力したセルの前にある 5 行のうち、少なくとも 3 行に
同じ書式や数式が入力されている必要があります。
   ◇チェックを外した場合
新しく入力したセルに、書式や数式が自動的に適用されないように設定されます。
E[パーセンテージを自動で入力する]
[セルの書式設定] を [パーセンテージ] の形式にしたセルに対して設定される項目です。
   ◇チェックを入れた場合
入力した数値を%で表示して、実際の値を100分の1にします。
「50」と入力した場合に、セルには「50%」と表示されますが、実際の値は「0.5」になります。
表示を「%」で表したまま、計算式に組み込むことができます。
   ◇チェックを外した場合
入力した数値を100倍して%表示にします。実際の値は入力値と変わりません。
0.5」と入力した場合に、セルには「50%」と表示されます。実際の値は入力値と同じ
「0.5」になります。
「50」と入力した場合には、セルには「5000%」と表示され、実際の値は「50」となります。
F[オートコンプリートを使用する]
   ◇チェックを入れた場合
同列内の入力済みデータと先頭の何文字かが同じ文字を入力すると、
前回変換した文字を自動的にセル内に表す機能(オートコンプリート)を適用します。
← 「あ」と入力すると、同列内で同じく「あ」から入力した文字
「秋田」が表示され、そのままEnterキーを押すと、
「秋田」とセルに入力されます。
※同列内に同じ読みで始まるデータが複数ある場合は、
  区別できる読みが入力された時点で自動的に表示されます。
   ◇チェックを外した場合
オートコンプリートが行われないように設定されます。
G[IntelliMouse のホイールで倍率を変更する]
   ◇チェックを外した場合
チェックが入っていない状態が通常の設定です。
マウスのホイールを回すと、シートの上下のスクロールをおこない、
[Ctrl]キーを押しながらホイールを回転することで、シート表示倍率の変更ができます。
   ◇チェックを入れた場合
マウスのホイールを回すとシートの表示倍率を変更をおこない、
[Ctrl]キーを押しながらホイールを回転することでシート上下のスクロールができます。
(「IntelliMouse」とはMicrosoft社が最初に開発したホイール付マウスの製品名です。
 IntelliMouseではないホイール付マウスでもこの設定は有効です。)
H[時間がかかる操作が発生したときに警告を表示する]
   ◇チェックを入れた場合
多数のセルを1度に処理する等、時間のかかる操作が発生した時に、
以下のメッセージを表示して、処理を続行するかどうか確認を行います。
処理するセルが何個以上のときにメッセージを表示するかの設定もできます。
   ◇チェックを外した場合
上記のダイアログを表示せずに、処理を続行します。
ただし、時間のかかる操作が発生した時に何のメッセージもなく
長い時間操作できない状態になってしまう可能性がありますのでご注意下さい。
I[システムの桁区切りを使用する]
   ◇チェックを入れた場合
数値の表現に使用する小数点の記号と桁区切りの記号を
通常通りに表示します。
   ◇チェックを外した場合
数値の表現に使用する小数点の記号と桁区切りの記号を
入力した記号に変更することができます。
J[カーソルの動き]
この設定は、左から右の順序で表示する言語(日本語、英語等)を
使用する場合は意識する必要はありません。
右から左の順序で表示する言語(ヘブライ語、アラビア語、ペルシア語、ウルドゥー語等)を
表示している場合に有効になります。
 (またExcel2007ではこの条件を満たしていない場合、設定項目が表示されません)
   ◇論理順を選択した場合
文字を入力した際のカーソルの移動方向を
言語の表示順序どおりに移動します。
   ◇論理順を選択した場合
文字を入力した際のカーソルを
言語の表示順序に関係なく、左から右の順で移動します。
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