｢StiLL｣Excel情報425 セル書式--「条件付き書式」のExcel2010新機能

■今回は [条件付き書式] のExcel2010の新機能をご紹介します。条件付き書式の機能はExcel2007で大きな変更・追加がありましたが、Excel2010でも条件付き書式の新しい機能が少し追加されています。

■Excel2010から条件付き書式のデータバーのレイアウトの種類が増えました。またデータバーの方向を逆にできるようになりました。さらにデータバーにマイナスの値も表示できるようになりました。

※ご注意下さい。Excel2010でデータバーを設定した際の初期表示は最小値を０として表現されます。「書式のルールの編集」画面で設定を変更すればExcel2007の初期表示と同じ表現をすることも可能です。

■[条件付き書式] の変更点と新機能

条件付き書式の機能はExcel2007で大きな変更・追加がありましたが、

Excel2010でも条件付き書式の新しい機能が少し追加されていますので、ご紹介します。

　条件付き書式についての基本的な操作は、以下のバックナンバーをご参照下さい。

【バックナンバー269】セル書式--条件付き書式基本機能　Excel2007版

　条件付き書式についての応用的な操作は、以下のバックナンバーをご参照下さい。

【バックナンバー278】セル--条件付き書式応用編第一弾　Excel2007版

【バックナンバー279】セル--条件付き書式設定応用編第ニ弾応用事例　Excel2007版

【バックナンバー280】セル--条件付き書式設定応用編第三弾　Excel2007版

　条件付き書式についてのExcel2007のバージョンでの変更点は、以下のバックナンバーをご参照ください。

【バックナンバー217】 Excel2007に関する情報--条件付き書式

Excel2010では条件付き書式の「データバー」に新しい機能が追加されました。

設定したいセルを選択した状態で、リボンの[ホーム]タブ→[スタイル]グループ→[条件付き書式]から

[データバー]を選択し、設定したいデザインを選択することで「データバー」が設定できます。

設定を変更したい場合は、[ルールの管理]から変更できます。

■データバーの表示レイアウトが増えました

Excel2007ではデータバーの色のみ変更できましたが、

Excel2010では塗りつぶしを単色にしたり、枠線を設定することができるようになりました。

■データバーの方向を逆にできるようになりました

Excel2010ではデータバーの方向を、「左から右」に変更できるようになりました。

■データバーにマイナスの値を表示できるようになりました

Excel2010から条件付き書式のデータバーにマイナスの値が表示できるようになりました。

セル内に０を表す軸が表示され、値がマイナスの場合には軸の反対側に

別の色でデータバーを表示させることができます。

Excel2010から「書式のルールの編集」画面にバーの外観を設定できる項目が増えました。

「負の値と軸」ボタンをクリックすると、マイナスの値の表現の設定ができます。

「負の値と軸」ボタンをクリックすると、「負の値と軸の設定」画面が表示され、

データバーの表示の設定を行うことができます。

「負の棒の塗りつぶしの色」「負の棒の罫線の色」「軸の設定」

設定を変更することで、負のデータバーの書式や

０の軸の位置を変えることができます。

軸の設定

を選択す

■データバーの最小値と最大値の選択項目に[自動]が追加されました

Excel2010から、「書式のルールの編集」画面の最小値と最大値の設定に

[自動]という項目が追加されました。

Excel2010でデータバーを設定した場合には[自動]が初期値として設定されます。

最小値が[自動]の場合は、選択範囲にマイナスの数値がないときは0を最小値とし、

もしマイナスの数値が存在した場合は、最も小さい数値を最小値とします。

※範囲内の最大値と最小値を基準にするとこのように表示されます。

　　（Excel2007の初期設定時は下の図のように設定されています。）