「StiLL」Excel情報429   関数--複数の条件に一致する値の平均値を求める
■今回はExcel2007から追加された「AVERAGEIFS関数」をご紹介します。
条件に一致する値の平均値を出したいとき、条件が1つなら「AVERAGEIF関数」で計算できますが条件が2つ以上ある場合は今回ご紹介する「AVERAGEIFS関数」を使って計算することができます。
☆対応方法:AVERAGEIFS関数は[平均範囲]、[条件範囲1]、[条件1]までの引数が必須となります。以降は、指定したい条件の数だけ、[条件範囲]と[条件]をペアで指定します。以上(>=)と以下(<=)の2つの条件に分けて指定すると、範囲内に収まる値を指定することができます。 ※ご注意下さい。AVERAGEIFS関数はExcel2007から追加された関数です。この関数を使用したファイルをExcel2003以前のバージョンで開くと、関数が認識されずエラーとなりますのでお気を付けください。
今回はExcel2007から追加された「AVERAGEIFS関数」をご紹介します。
条件に一致する値の平均値を出したいとき、条件が1つなら「AVERAGEIF関数」で計算できますが
条件が2つ以上ある場合は今回ご紹介する「AVERAGEIFS関数」を使って計算することができます。
AVERAGEIF関数についての詳細はバックナンバーでも紹介していますので、ご参照ください。
【バックナンバー260】 関数--条件に一致するセルの平均値を求める AVERAGEIF関数
AVERAGEIFS関数はExcel2007から追加された関数ですので、      
AVERAGEIFS関数を使用したファイルをExcel2003以前のバージョンで開くと、  
関数が認識されずエラーとなりますのでお気を付けください。      
■AVERAGEIFS関数とは
AVERAGEIFS関数は、複数の条件に一致するすべてのセルの平均値を求める関数です。
書式 AVERAGEIFS(平均範囲, 条件範囲 1, 条件 1, 条件範囲 2, 条件 2, ...)
平均範囲 (必須) 平均する値が設定されている範囲を指定します。
条件範囲 1 (必須) 1つ目の条件の値が設定されている範囲を指定します。
条件 1 (必須) 1つ目の条件の内容を指定します。
条件範囲 2 (省略可) 2つ目の条件の値が設定されている範囲を指定します。
条件 2 (省略可) 2つ目の条件の内容を指定します。
(省略可) 3つ目、4つ目、...の条件範囲と条件を指定します。
リボンの[数式]タブ - [関数ライブラリ]グループ - [その他の関数] - [統計] から
AVERAGEIFS関数の入力もできます。
■AVERAGEIFS関数の使用例
使用例に沿って関数をご紹介します。
以下の売上高の表のうち、50,000円〜600,000円 の範囲の売上高の平均値を求めます。
まず上限の基準値として「600,000」を、下限の基準値として「50,000」をセルに記述しておきます。
AVERAGEIFS関数の条件ではその基準値に不等号を付けて指定すると、数式が完成します。
 数式: =AVERAGEIFS(D4:D18,D4:D18,"<="&I3,D4:D18,">="&I4)
 結果: #####
 ※ポイント [条件]に条件式を設定する場合は前後をダブルクォーテーション(")で囲む必要があります。
■ご参考までに
AVERAGEIFS関数のその他の使用例をご紹介します。
 参考例1)平日の売上高の平均値を求めたい。
 数式: =AVERAGEIFS(D4:D18,C4:C18,"<>土",C4:C18,"<>日",C4:C18,"<>祝")
 結果: #####
 ※ポイント 一致しない条件を指定したい場合は「<>」を使用します。
 参考例2)天候に「雨」が含まれている日の売上高の平均値を求めたい。
        ただし、備考に何か記述がある日は計算から除外したい。
 数式: =AVERAGEIFS(D4:D18,E4:E18,"*雨*",F4:F18,"")
 結果: #####
 ※ポイント [検索]にはワイルドカード文字の半角のアスタリスク (*)や半角の疑問符 (?) が使用できます。
        半角のアスタリスク (*)は任意の文字列を表しますので、例のように指定することで
        ある文字列を含むデータの平均も求めることができます。
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