「StiLL」Excel情報437 関数--WEBサービスをEXCELで利用する関数「WEB関数」
■今回はExcel2013から新たに追加された「WEB関数」を紹介します。この関数とWEBで提供している機能を組み合わせると、WEBサイトからデータを抽出することができます。 ☆対応方法:[数式]-[その他関数]-[WEB]より選択しセルへ挿入するか、直接セルへWEB関数 を入力してください。 今回ご紹介するWEB関数はExcel2013から追加された機能です。Excel2010以前のバージョンでは利用できません。また本記述はWEBサービスを保障するものではありません。ご注意ください。
今回はWEBサイトが提供している「天気予報」や「住所検索」などのサービス(以下WEBサービス)を
WEBブラウザ上ではなくExcel上で利用できるようにする新しい関数「WEB関数」を紹介します。
※今回ご紹介するWEB関数はExcel2013から追加された機能です。
   Excel2010以前のバージョンではご利用できませんのでご注意ください。
※本記述はExcelの機能紹介であり、WEBサービスの機能を保障するものではありません。
   WEBサービスをご利用になる際はご注意ください。
■WEB関数の利用方法
[数式]-[その他関数]-[WEB]から選択しセルへ挿入するか、セルへ直接入力してください。
■WEB関数の種類
  WEB関数とはWEBサイトが提供している様々なサービスをExcel上で利用する関数です。
    Excel2013には下記3つのWEB関数が用意されています。
WEBSERVICE関数:WEBサービスからデータを抽出する関数
引数 WEBSERVICE(URL)        
URL (必須)WEBサービスからデータを抽出するためのURL    
                     
ENCODEURL関数:指定した文字列をエンコードする関数
引数 ENCODEURL(文字列)        
文字列 (必須)検索ワードなどWEBサービスへ引き渡して利用するための文字列  
FITERXML関数:WEBサービスより取得したデータから特定のデータのみを抽出する関数
引数 FILTERXML(xml,xpath)        
xml (必須)WEBサービスから抽出したデータ      
xpath (必須)抽出したデータから取得したい任意の項目を示す条件    
■WEB関数の使い方の例  都道府県の天気予報データを抽出する
tenki
  Yahoo!で提供しているRSSを
  使用して、指定した都道府県
  の天気予報データを抽出する
  ことができます。
  右図は、WEBブラウザで見た
  東京都の天気予報です。⇒
  これと同じものをExcelに表示
  する例をご紹介します。
まずは WEBSERVICE関数 を使用して、WEBサービスから情報を取得します。
数式@:
  上記の数式をB2セルに入力すると、次のような天気予報の情報をWEBサービスから取得できます。
  取得はできましたが、これだと大変読みにくいですね。
  情報をよく見てみると、天気予報に関する文字情報は 「title」 という文字で囲まれていることが
  分かります。
FILE_010
では次に FILTERXML関数 を使用して、「title」 の文字で囲まれている情報を取得します。
情報が5つあるため、配列数式を使用します。
5つのセル(B5:B9)を選択してから次の関数を入力します。
数式A:
入力ができたら、最後に Ctrl+Shift+Enter キーを押して、配列数式にします。
結果は次のようになります。WEBブラウザで表示されていた情報と同じものがExcelに表示できました。
FILE_009
※今回ご紹介したRSSについてのご利用方法は、Yahoo! のサイトをご参照ください。
Copyright(C) アイエルアイ総合研究所 無断転載を禁じます