「StiLL」Excel情報 438 関数--WEBサービスをExcelで利用する関数「WEB関数」A
■今回は前回ご紹介したWEB関数で利用した”配列数式”に注目し、エラー表示をさせない方法をご紹介します。
☆対応方法:WEB関数、ISERROR関数そしてINDEX関数を利用します。関数を組み合わせて使用するため、セルへ直接関数を入力してください。 ※ご注意ください。WEB関数はExcel2013、IFERROR関数はExcel2007から導入された新機能です。それ以前のバージョンでは使用できませんのでご注意ください。
今回は前回ご紹介したWEB関数で利用した”配列数式”に着目し、配列数式と同じ結果を
取得しエラーを表示させない方法についてご紹介いたします。
■前回の概略
 Yahoo!で提供しているRSSを利用して指定した都道府県の天気予報データをWEB関数と
配列数式を利用して抽出しました。
【バックナンバー 437】関数--WEBサービスをEXCELで利用する関数「WEB関数」
数式@:
数式A:
FILE_009
このとき数式@で使用したURLの末尾を14に変更すると神奈川県の天気になりますが、東京都よりも
保持する地域データが少ないためB8、B9セルにエラーが表示されてしまいます。
このように配列形式は便利ですが、データ数が増減する場合データの抽出漏れおよび項目
不足によるエラーが表示されます。
今回は配列数式を使用した時と同じ結果を得つつエラーを表示させない方法をご紹介します。
■エラーを表示させない関数 ISERROR関数/IFERROR関数
計算結果のエラーを表示させない仕組みは「ISERROR」や「IFERROR」を使用することで
実現できます。詳しい使い方はバックナンバーをご覧ください。
【バックナンバー 244】関数--エラーを非表示「IFERROR」
ISERROR関数やIFERROR関数を使用することで、エラーを表示しないようにできます。
しかし”配列数式”を利用する場合上記関数を組み合わせることは困難です。
そのため配列数式を使わず、配列からデータを抽出する必要があります。
■INDEX関数を用いて配列数式を使わずデータを抽出する
配列の値を1つ1つ取り出す方法として配列数式を利用していますが、INDEX関数を使うことで
配列数式と同じ形でデータを取り出すことが可能となります。
数式:
INDEX関数の末尾の数字を1から変更することで、対象のデータを1つずつ抽出することができます。
INDEX関数についてはバックナンバーをご覧ください。
【バックナンバー 255】関数--INDEX関数、コンボボックスの作り方 Excel2007版
INDEX関数を用いることで特殊な”配列数式”を使用しなくなります。そのためISERROR関数を
使用することができエラーを非表示にすることができます。
ISERRORを用いた場合の数式:
IFERRORを用いた場合の数式:
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