「StiLL」Excel情報449  データ -- 小計行や総計行を自動挿入
■ 一覧表などで小計行や総計行を自動で挿入できる 「小計」 という機能をご紹介します。
挿入される行にはSUBTOTAL関数が設定され、左側にはアウトラインが表示されます。
■ まず、 集計する項目ごとにデータが並んでいる必要があるので、並び替え機能を使い並び替えを行います。
その後、[データ]タブの [小計] コマンドより設定していきます。
■ 「小計」 機能を使うとき以外でも、小計や総計行がある表を扱うときにはSUBTOTAL関数が便利です。
便利な点をSUM関数との比較でご紹介します。
一覧表などである項目ごとに集計し、小計行や総計行を自動挿入する 「小計」 機能をご紹介します。
挿入される集計行にはSUBTOTAL関数が設定され、左側にはアウトラインが表示されます。
■ 設定方法
    下の図のような一覧表のデータを 「得意先」 ごとの 「金額」 の合計値を集計する例でご紹介します。
    まず、 集計する項目ごとにデータが並んでいる必要があるので、 「得意先」 をキーにデータを並び替えます。
    「得意先」 の列内のセルを選択して、 [データ]タブ の [昇順] をクリックすると、
    データが得意先順に並び変わります。
       並び変えのキーを複数指定したい場合や特殊な並び順にしたい場合など、並び替え機能の詳細については
       以下のバックナンバーをご参考ください。
【バックナンバー 319】 データ--並べ替え
【バックナンバー 392】 データ--思ったとおりに並べ替え
    次に 「小計」 機能を設定します。
    データのあるセルを選択した状態で、[データ]タブ → [アウトライン] → [小計] を選択すると、
    「集計の設定」 画面が表示されますので、以下のように設定します。
●ご参考:複数の項目で集計したい場合
     「小計」 機能を、複数回に分けて実行します。
     2回目以降の実行時に 「現在の集計表と置き換える」 のチェックを外しておくと、
     前回の実行結果に新しい実行結果が追加されます。
    「OK」 ボタンをクリックすると、 「得意先」 ごとの 「金額」 の合計値の集計行が挿入され、
    左側にはアウトラインが設定されました。
    また、集計行のセルにはSUBTOTAL関数を使った数式が自動的に入力されます。
       SUBTOTAL関数については以下のバックナンバーでもご紹介しています。
【バックナンバー 356】 関数--SUBTOTAL関数
■ SUBTOTAL関数の便利な点
    小計」 機能を使うとき以外でも、小計や総計行がある表を扱うときにはSUBTOTAL関数が便利です。
    便利な点をSUM関数との比較でご紹介します。
   @ SUBTOTAL関数は集計範囲にあるSUBTOTAL関数を無視します。
※小計行の8行目と13行目はSUBTOTAL関数で入力されています
    A SUBTOTAL関数で集計方法に 「109」 を設定すると、非表示行を除いた合計値が表示されます。
※5〜7行目を非表示にしています
     ●ご参考:SUBTOTAL関数の集計方法は、下図のようなものがあります。
集計方法
非表示の値も含める 非表示の値を無視する 関数 演算名
1 101 AVERAGE 平均
2 102 COUNT 個数
3 103 COUNTA 個数
4 104 MAX 最大値
5 105 MIN 最小値
6 106 PRODUCT
7 107 STDEV 標準偏差
8 108 STDEVP 標準偏差
9 109 SUM 合計
10 110 VAR 分散
11 111 VARP 分散
    B 行を非表示にした場合は集計方法によってセルの合計値が変わりますが、
        フィルターで抽出を行った場合は集計方法に関わらず、表示されているセルの合計値が表示されます。
※オートフィルターで商品名をシーツに絞り込んでいます
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