「StiLL」Excel情報450  セル書式--表示形式を使って文字を右詰めや左詰めにする
■ 文字の横位置を変更するとき、通常は [ホーム]タブ→[配置] や [セルの書式設定]→[配置]タブ から設定をしますが、今回は セルの表示形式 で横位置を変える方法をご紹介します。 ■ 今回の方法と条件付き書式を組み合わせることで、特定の文字のときにだけ文字を右に揃えて表示する、ということもできるようになります。 ■ 今回は2つの活用例をご紹介します。
@ 文字列の場合は中央揃え、数値の場合は右寄せのカンマ区切りで表示
A 集計表で 「小計」 または 「合計」 と入力されたセルのみ右詰めで表示
文字の横位置を変更するとき、通常は [ホーム]タブ→[配置] や [セルの書式設定]→[配置]タブ から
設定をしますが、今回は セルの表示形式 で横位置を変える方法をご紹介します。
セルの書式設定の表示形式のユーザー定義に以下のように指定することで、表示を右詰めや左詰めにできます。
   右詰め:
* @
   左詰め: @* 
「*」 は後ろの文字を表示されているセル幅に達するまで繰り返し表示する記号ですので、
後ろに半角スペースを指定することで右詰めや左詰めで表示することができます。
このことを利用し、今回は2つの設定方法をご紹介します。
数値と文字で配置を変えたい場合は 『設定方法1』
ある条件を満たす文字列の場合に配置を変えたい場合は 『設定方法2』 を使用してください。
■設定方法1:セルの書式設定から設定
   活用例 セルの表示形式が
文字列の場合は中央揃え、
数値の場合は右寄せのカンマ区切りに
変わるようにしたい
まず、セルの書式設定の [配置] の [横位置] を 「中央添え」 に設定します。
次に、セルの書式設定の [表示形式] の [分類] を 「ユーザー定義」 を選択し、
[種類] に以下のように設定します。
* #,###;* -#,###;* 0;@
表示形式のユーザー定義についてはバックナンバーでもご紹介しています。
【バックナンバー238】 セル--セルの書式設定--表示形式
■設定方法2:条件付き書式を用いセルの書式設定を設定
   Excel2007から、条件付き書式で 「表示形式」 を設定できるようになりましたので、
   条件付き書式を用いることで、ある条件に合う文字の場合に右詰めや左詰めにすることもできます。
      ※ ファイルの拡張子が 「xls」 などのExcel2003以前の保存形式の場合はこの方法は使用できません
   活用例 下図のような表の商品名の列で、 「小計」 または 「合計」 と入力されたセルのみ右詰めにしたい
まず、条件付き書式のルールを作成します。
設定を行うセルを選択した状態で、[ホーム]タブ→ [条件付き書式] → [新しい書式ルール] にて
「数式を利用して、書式設定するセルを決定」 を選択します。
数式に 「=OR(D3="小計",D3="合計")」 と入力し、[書式]ボタンをクリックします。
[表示形式] タブの 「ユーザー定義」 を選択して 「* @」 と入力し、[OK]ボタンをクリックします。
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