「StiLL」Excel情報467 セル書式--条件付き書式を使って一行ごとに色を付ける
■一覧表のデータに一行おきに色を付けたあと、途中の行を非表示にしたりオートフィルタをかけると、色が一行おきではなくなってしまいます。今回はそれを解消する方法をご紹介します。 ☆対応方法:条件付き書式のルールに、MOD関数とSUBTOTAL関数を使用して、1行ごとに色を付けるように設定します。 ※ご参考までに:偶数行に色を付ける場合は、数式の最後に「=0」を入れます。
例)
=MOD(SUBTOTAL(103,$A$2:$A2),2)=0

奇数行に色を付ける場合は、数式の最後に「=0」は不要です。
例)
=MOD(SUBTOTAL(103,$A$2:$A2),2)
【バックナンバー404】では「条件付き書式」にMOD関数を使い、2行や5行おきに色を付ける方法をご紹介しました。
【バックナンバー404】 書式--条件付き書式を使って入力しやすい表を作る
しかし、行を非表示にしたり、オートフィルタをかけると、色がズレて表示されてしまいます。
そこで前回ご紹介した【バックナンバー466】のSUBTOTAL関数を併せて使うことで、この問題を回避することができます。
【バックナンバー466】 関数--SUBTOTAL関数を使って連番を表示させる
例えば、次のような一覧表で行を非表示にしたり、フィルタをかけた場合、
色が一行おきではなくなってしまいます。
0
0_非表示,0_フィルタ
行を非表示にしても、フィルタをかけても一行ごとに色付けしたい場合は、
条件付き書式でMOD関数とSUBTOTAL関数を使います。
■「条件付き書式」を設定する
1.条件付き書式を設定したい列全体を選択します。
※列全体を指定することで、追加データに対しても条件付き書式が適用されます。
1
2.リボンから[ホーム]タブ→[スタイル]グループ→[条件付き書式]→[新しいルール(N)...]を選択し、
  「新しい書式ルール」画面を出します。
2
3.「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、下の欄に数式を入力します。
【数式例】
奇数行に色付け:=MOD(SUBTOTAL(103,$B$1:$B1),2)
偶数行に色付け:=MOD(SUBTOTAL(103,$B$1:$B1),2)=0
※MOD関数・SUBTOTAL関数については、【バックナンバー】をご参照ください。
今回は奇数行に色付けします。
偶数,奇数
4.[書式(F)...] ボタンをクリックし、セルに付けたい色を指定します。
   指定したら[OK] ボタンをクリックし、設定を完了します。
3
5.表の外(サンプルでは1〜4行目)に設定された条件付き書式を削除します。
    条件付き書式を削除したい行全体(サンプルでは1〜4行目)を選択します。
5修正
6.リボンから[ホーム]タブ→[スタイル]グループ→[条件付き書式]→[ルールのクリア(C)]
   →「選択したセルからルールをクリア(S)」を選択します。
6修正
7.表の外に設定された条件付き書式が削除されました。
7
これで行を非表示にしても、フィルタをかけても、色が一行おきに表示されるようになりました。
非表示 フィルタ
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