「StiLL」Excel情報472 データ--複数のテーブルからピボットテーブルを作成
■今回は複数のテーブルからピボットテーブルを作成する方法をご紹介します。複数のテーブル間の「リレーションシップ(関連付け)」を行うことで、異なるテーブルのフィールド(項目)をピボットテーブルを使って集計することができます。 ☆対応方法:集計したい表を「テーブル」にし、「データ」タブの「リレーションシップ」ー「新規作成」でテーブル間の関連付けを設定します。ピボットテーブル作成時に「このデータをデータモデルに追加する」にチェックをいれ、「すべて」を選択してピボットテーブルを作成します。 ※ご参考までに:今回ご紹介した「リレーションシップ」機能は、Excel2013からの新機能です。Excel2010以前のバージョンではご利用できません。
今回は複数のテーブルからピボットテーブルを作成する方法をご紹介します。
複数のテーブル間の「リレーションシップ(関連付け)」を行うことで、
異なるテーブルのフィールド(項目)をピボットテーブルを使って集計することができます。
・リレーションシップのイメージ
■作成方法
1.集計したい表を「テーブル」にする
今回は例として、「受注」「商品」「顧客」の3つの表をテーブルにして使用します。
※「テーブル」作成については、以下のバックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー268】 挿入--データの抽出や計算を効率的に
受注テーブル
商品テーブル 顧客テーブル
2.リレーションシップの設定
「データ」タブー「リレーションシップ」ー「新規作成」をクリック
「リレーションシップの作成」から異なるテーブル間のフィールドを関連付けます。
テーブルには「受注」、列には「商品コード」
関連テーブルには「商品」、関連列には「商品コード 」を設定し、「OK」をクリック。
「リレーションシップ管理」画面が開き、上記の設定内容が反映されます。
これで「受注」テーブルの「商品コード」「商品」テーブルの「商品コード」が関連付けられました。
「新規作成」をクリックし、上記と同様に「受注」テーブルの「得意先コード」「顧客」テーブルの「得意先コード」も関連付けをします。
3.ピボットテーブル作成
「受注」テーブルを使ってピボットテーブルを作ります。
※「ピボットテーブル」作成については、以下のバックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー334】 データ--ピボットテーブル作成-1
「ピボットテーブル作成」画面で「このデータをデータモデルに追加する」にチェックを入れ、「OK」をクリック。
「ピボットテーブルのフィールド」の「すべて」を選択。
「  」をクリックするとテーブルのフィールドが表示されます。
必要なフィールドをリストに追加していきます。
ここでは例として下記の通り追加します。
「行」「商品」テーブルの「商品名」
「列」「顧客」テーブルの「得意先名」
「値」「受注」テーブルの「数量」
複数のテーブルからピボットテーブルが作成できました。
■ご注意
リレーションシップを設定せずに、複数のテーブルからピボットテーブルを作成しようとすると
下記のように黄色のボックスでメッセージが表示されます。
その場合は、「作成」をクリックして「リレーションシップ」を設定後、ピボットテーブルを作成してください。
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