「StiLL」Excel情報473 データ --4月始まりの四半期集計(四半期を横方向に表示)
■Excel情報457では4月始まりの四半期集計のテーマで、四半期を縦方向に表示したピボットテーブルをご紹介しました。今回は四半期や月を横方向に表示し、データがない月も表示する方法をご紹介します。 ☆対応方法:@元データに「年度」「月」項目を追加 Aピボットテーブル作成後、「分析」-「フィールド/アイテム/セット」-「集計アイテム」で「四半期」「上期」「下期」を設定 B「総計」が「集計アイテム」で追加した四半期と半期の金額も含まれてしまうため一度削除し、「集計アイテム」から「総計」を設定します。 ※ご参考までに:ピボットテーブル内の任意の場所を選択し、「分析」-「フィールド/アイテム/セット」-「数式の一覧表示」をクリックすると、「集計フィールド」や「集計アイテム」の数式一覧が新規シートに表示されます。
Excel情報457では4月始まりの四半期集計のテーマで、四半期を縦方向に表示したピボットテーブルをご紹介しました。
※以下のバックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー457】 ピボットテーブル --4月始まりの四半期集計
今回は次のようなピボットテーブルを作成する方法をご紹介します。
・行ラベル(縦方向)には、「年度」 「支店」 を表示
・列ラベル(横方向)には、「月ごと」 「四半期計」 「半期計」 「年度計」 を表示
・データがない月も表示
(下図では元データに11・12月のデータはありませんが、列ラベルには 11と12 を表示するようにしています)
          ・元データ
■データ項目追加
1.ピボットテーブルの行ラベルに「年度」、列ラベルに「月」を表示させるため、
   データに 「年度」と「月」 項目を追加します。
2.B列の 「売上日」 を元に、「年度」と「月」 を計算する数式を作成します。
「年度」 の数式例:
=YEAR(B2)-IF(MONTH(B2)<=3,1,0)
「月」 の数式例:
=MONTH(B2)
3.作成した 「年度」と「月」項目の数式を全データ分コピーし、ピボットテーブルのデータを作成します。
4.作成した「年度」を行ラベル、「月」を列ラベルに指定することで「月」を横表示にしたピボットテーブルが作成できます。
※ピボットテーブルの作成方法についての詳細はバックナンバーでも紹介していますので、ご参照ください。
【バックナンバー334】 データ--ピボットテーブル作成
5.ピボットテーブルにない月のデータを表示するために、元データに 4〜3月 のダミーデータを追加しておきます。
    月を表示させるためだけに使用しますので、「金額」 は空欄にしておきます。
・元データ
6.表示を4月からにするため、1〜3月を12月の右にドラッグします。
7.「11・12」月にデータのないピボットテーブルが完成しました。
■「四半期」「半期」の追加
1.ピボットテーブル内の任意の「月」を選択し、「分析」-「フィールド/アイテム/セット」-「集計アイテム」を選択します。
2.「名前」の設定をします。
   「名前」に任意の名前(ここでは例として「第1四半期」)を入力します。
3.「数式」には、「アイテム」から「4」を選択後、「アイテムの挿入」をクリックし、「+」を入力します。
   同様に「5」「6」月を追加し、下記画像のように数式を設定後、OKボタンをクリックします。
4.「第1四半期」が「総計」の左側に追加されるので、正しい位置に移動させます。
5.同様にして、「集計アイテム」から「第2・3・4四半期」「上期」「下期」を設定・移動をすると、下記画像のようになります。
各数式は次のようにします。
  ・第2四半期:= '7' + '8' + '9'
  ・第3四半期:= '10' + '11' + '12'
  ・第4四半期:= '1' + '2' + '3'
  ・上期:= 第1四半期 + 第2四半期
  ・下期:= 第3四半期 + 第4四半期
■「総計」項目の削除・追加
1.「総計」 には四半期と半期の金額も含まれてしまうため、「集計アイテム」 を使用して 「総計」 欄も作成します。
   ピボットテーブル内の「総計」を選択後、右クリックして「総計の削除」を選択します。
    「総計」が削除されました。
2.「総計」を追加します。
     ピボットテーブル内の任意の「月」を選択し、「分析」-「フィールド/アイテム/セット」-「集計アイテム」を選択します。
     「名前」を「総計」にし「アイテム」から「上期」「下期」を選択。数式を下記画像のように設定し、OKをクリックします。
    (選択する「アイテム」は、「第1四半期」〜「第4四半期」または「4」〜「3」を選択しても同じ結果になります。)
 正しい値の「総計」が追加されました。
■ ご参考までに
ピボットテーブル内の任意の場所を選択し、「分析」-「フィールド/アイテム/セット」-「数式の一覧表示」をクリックすると、
「集計フィールド」や「集計アイテム」の数式一覧が新規シートに表示されるので、設定した数式を確認することができます。
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