「StiLL」Excel情報474 データ--Excel2016新機能 「予測シート」
■今回はExcel2016から追加された「予測シート」機能をご紹介します。「予測シート」を使えば、統計関連の関数や分析ツールを使わなくても、既存のデータから簡単に将来のデータを導き出すことができます。 ☆対応方法:@元データとなる表を作成します。 A作成した表内のいずれかのセルを選択します。 B「データ」タブの「予測シート」をクリックします。C「予測ワークシートの作成」ダイアログで「予測終了」を確認し、「作成」をクリックします。 ※今回は「予測シート」の基本的な作り方をご紹介しています。詳細を設定し作成したい場合は、「予測ワークシートの作成」ダイアログから「オプション」を選択し、各項目の設定を変更してください。
今回はExcel2016から追加された「予測シート」機能を紹介します。
「予測シート」を使えば、統計関連の関数や分析ツールを使わなくても、
既存のデータから簡単に将来のデータを導き出すことができます。
■作成方法
1.「予測シート」の元データとなる表の作成をします。ここでは例として下記の表を使用します。
   「2017/9/27」から「2017/9/30」の予測値を導き出します。
※「日付」や「時刻」のデータは一定間隔であることが必要です。
  例えば、毎月1日の値を使用する月単位の間隔や、年単位の間隔、数値の間隔などが一定間隔でないと
   予測することができません。
2.表内の任意のセルを選択し、「データ」タブの「予測シート」をクリックします。
3.「予測ワークシートの作成」ダイアログが表示されました。
   既に入力されているデータは青色の線、予測結果の部分はオレンジ色の線で表されています。
   「予測終了」が「2017/10/3」となっていますが、ここでは例として「2017/9/30」までの予測値を出したいので、
   「予測終了」を「2017/9/30」に設定し、「作成」をクリックします。
4.新しいシートに「予測ワークシート」が作成されました。
■ ご参考までに
  予測の詳細設定を変更する「オプション」について
予測機能の「オプション」は以下のようなものがあります。
予測オプション 説明
予測開始   予測を開始する日付を選びます。      
信頼区間 「信頼区間」のオンとオフを切り替えて、信頼区間を表示または非表示にします。
信頼区間によって、予測の精度を把握できます。  
区間が小さいほど、特定のポイントにおける予測の信頼度が高いことを意味します。
季節性 季節パターンの長さを表す数値であり、自動的に検出されます。  
例えば、年ごとの販売サイクルで各ポイントが月を表す場合、季節性は12です。
「手動設定」を選んでから数字を選ぶと、自動検出の設定を上書きできます。
タイムライン範囲 タイムラインで使用される範囲をここで変更します。  
この範囲は、「値の範囲」と一致している必要があります。  
値の範囲 値の系列で使用される範囲をここで変更します。  
この範囲は、「タイムライン範囲」と同一である必要があります。  
見つからない点の入力方法 見つからない点を処理する場合は、補間法が使用されます。  
見つからない点が30%未満であれば、  
見つからない点は近隣の点の加重平均として入力されます。  
加重平均ではなく、見つからない点をゼロとして扱う場合は、  
一覧の「ゼロ」をクリックします。      
重複する集計の方法 データに同じタイムスタンプを持つ複数の値が含まれている場合は、  
その値の平均が算出されます。  
「中央」などの別の計算方法を使用する場合は、一覧から計算方法を選びます。
予測統計情報を含める 予測の追加の統計情報を新しいワークシートに含める場合は、  
このボックスをオンにします。  
このボックスをオンにすると、「FORECAST.ETS.STAT関数」を使って  
生成された統計の表が追加されて、  
平滑化係数やエラーメトリックなどの測定値が含められます。  
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