「StiLL」Excel情報475 ツール--ソルバー
■今回は、計算結果が目的の値となるように、制約条件を加味した最適な数値を求める方法「ソルバー」のご紹介です。例えば、「商品Aと商品Bを1万円以内で購入する時、それぞれを何個購入すればいいか」を求めることができます。 ☆対応方法:[データ]タブの[分析]グループの[ソルバー]を選択します。表示されたダイアログに入力していきます。 ※「ソルバー」を使用するには、予め「ソルバーのアドインを有効にする」必要があります。
今回は、計算結果が目的の値となるように、制約条件を加味した最適な数値を求める方法「ソルバー」のご紹介です。
例えば、「商品Aと商品Bを1万円以内で購入する時、それぞれ何個購入すればいいか」を求めることができます。
■「ソルバー」とは
  計算結果を先に指定して、数値を逆算する機能です。つまり、普通の計算の逆のことを行うことができます。
  同様のことができる機能に「ゴールシーク」がありますが、「ソルバー」は変化させるセルを複数指定することができます。
  その為、計算結果を満たす数値の組み合わせも複数存在することになります。
  そこで、「ソルバー」では制約条件をつけて、数値の組み合わせを絞り込む必要があります。
  ※「ゴールシーク」については、以下のバックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー350】 ツール -- ゴールシーク
■使用方法
例えば、1万円で商品A(500円)と商品B(300円)をそれぞれいくつ購入できるかを「ソルバー」で計算します。
制約条件 ・1万円以内でできるだけ多く購入
・商品A・Bともに10個以上購入
1.「データ」タブの「分析グループ」の「ソルダー」をクリックします。
    ※「ソルダー」がない場合の設定方法は、ページの下部の「ソルバー」をアドインする方法をご参照ください。
2.「ソルバーのパラメーター」に、「目的セルの設定」「目標値」「変数セルの変更」を設定します。
   「追加」をクリックして、「制約条件の対象」を設定します。
   制約条件は下記の通り設定します。設定後は「追加」をクリックします。
@商品Aの「数量」10個以上の設定をします。      A商品Bの「数量」10個以上の設定をします。
B商品A,Bの「数量」を「整数」にします。
  設定しないと、小数点つきの数量になります。      C合計金額が1万円以内になるように設定します。
    「ソルバーのパラメーター」の設定が完了したら、「解決」をクリックします。
   
    「ソルバーの結果」が表示されました。「OK」をクリックします。
   
    表に結果が反映しました。
商品Aは12個、商品Bは13個となっています。
1万円以内で購入できる最大値9,900円が表示されています。
■ 「ソルバー」をアドインする方法
  「ソルバー」を使用するには、予め「ソルバーのアドインを有効にする」必要があります。
1.「ファイル」をクリック
2.「オプション」をクリック
3.「アドイン」を選択し、「設定」をクリック
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4.「ソルバーアドイン」のチェックを入れ、「OK」をクリック
5.「データ」タブクリックすると、「ソルバー」が表示されます。
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