「StiLL」Excel情報479 基本--「Office 365」について
■今回は、「Office 365」についてご紹介します。今後導入を検討している方は、ぜひ判断材料にお役立てください。 ☆「Excel2016」で新たに使えるようになった関数が増えましたが、「IFS」「SWITCH」「TEXTJOIN」「CONCAT」「MAXIFS」「MINIFS」は、「Office 365」でのみ使える関数です。 ※ご参考までに:Webブラウザ上で無料で使用できる「Office Online」があります。通常のOfficeと比べて、一部機能が制限されています。
今回は、「Office 365」についてご紹介します。
今後導入や買い替えを検討している方は、ぜひ判断材料にお役立てください。
■概要
  「Office 365」は、マイクロソフト社が提供しているクラウドサービスの一つです。
  「Officeアプリケーション」の他、「メール・スケジュール管理機能(Exchange)」
  「オンラインストレージ(OneDrive)」「ファイル共有サイト(SharePoint)」などのサービスがあります。
■購入形態
  2018年2月現在、最新版のOfficeには「Office 2016」と「Office 365」があります。
   ●「Office 2016」
        一度購入したら、以降は料金を支払わなくてもずっと利用できます。
  ●「Office 365」
        毎月または毎年、一定額の料金を支払うことで継続的に利用できます。
■種類と価格
   ◎「Office 2016」には下記3種類があります。
    含まれているOfficeのアプリケーション数、機能、価格が異なります。
    ●「Office Personal 2016」
Office: Word/Excel/Outlook
    ●「Office Home&Business 2016」
Office: Word/Excel/Outlook/PowerPoint/OneNote
    ●「Office Professional 2016」
Office: Word/Excel/Outlook/PowerPoint/OneNote/Access/Publisher
  ◎「Office 365」は、大きく分けて「家庭向け」「中小企業向け」「大企業向け」があり、
       Officeの有無、使用できるサービス、価格などが異なります。
    ●家庭向け
        「Office 365 Solo」
Office: Word/Excel/Outlook/PowerPoint/OneNote/Access/Publisher
サービス: OneDrive/Skype
     ●中小企業向け
        「Office 365 Business Essentials」
Office: 含まれていません。
サービス: Exchange/SharePoint/OneDrive
Skype for Business/Microsoft Teams/Yammmer
        「Office 365 Business」
Office: Word/Excel/Outlook/PowerPoint/OneNote/Access/Publisher
サービス: OneDrive
        「Office 365 Business Premium」
Office: Word/Excel/Outlook/PowerPoint/OneNote/Access/Publisher
サービス: Exchange/SharePoint/OneDrive
Skype for Business/Microsoft Teams/Yammmer
     ●大企業向け
        「Office 365 ProPlus」
Office: Word/Excel/Outlook/PowerPoint/OneNote/Access/Publisher
サービス: OneDrive/Skype for Business
        「Office 365 Enterprise E1」   
Office: 含まれていません。
サービス: Exchange/SharePoint/OneDrive
Skype for Business/Microsoft Teams/Yammmer
        「Office 365 Enterprise E3」
Office: Word/Excel/Outlook/PowerPoint/OneNote/Access/Publisher
サービス: Exchange/SharePoint/OneDrive
Skype for Business/Microsoft Teams/Yammmer
        「Office 365 Enterprise E5」
Office: Word/Excel/Outlook/PowerPoint/OneNote/Access/Publisher
サービス: Exchange/SharePoint/OneDrive
Skype for Business/Microsoft Teams/Yammmer/Power BI Pro
※「Office 2016」及び「Office 365」の詳細はマイクロソフト社のページをご覧ください。
https://products.office.com/ja-jp/buy/office
■まとめ
 ◆「Office 2016」は一度購入すれば、永続的に使用できますが、
   Officeをバージョンアップしたい場合は、別途新規で購入が必要になります。
 ◆「Office 365」は常に最新バージョンのOfficeが使用できますので、
   サポート終了日を意識する必要はありません。
   ただし、ダウングレードすることはできませんのでご注意ください。
 ◆1ライセンスにつきインストールできる台数が「Office 2016」ならPC2台まで、
   「Office 365」なら最大で15台(PC5台、タブレット5台、スマートフォン5台)まで可能です。
 ◆「Office 365」は、Officeアプリケーション以外にも「OneDriveの容量が1TB」や
   「Skypeから固定電話や携帯電話の通話が毎月60分無料」になる無料オプションがついています。
※ご参考までに
■「Office Online」について
  マイクロソフト社が提供するWebブラウザ上で使用できる無料のオンラインアプリケーションです。
  マイクロソフトアカウントを登録することで使用できます。
  インターネットの接続環境があれば、様々なデバイスからOfficeのファイルを表示、編集できます。
  しかし、通常版のOfficeと比べると「ページレイアウト」「数式」タブがなかったり、「VBAが使えない」など、
  いくつかの機能が制限されています。
Copyright(C) アイエルアイ総合研究所 無断転載を禁じます