「StiLL」Excel情報481 関数--IFS関数
■今回は複数の条件ごとに処理を分岐するIFS関数をご紹介します。この関数を使用することで、IF文をネスト(入れ子)することなく、シンプルな条件式で設定することができます。 ☆対応方法:条件式はIFS(論理テスト1、値が真の場合1、論理テスト2、値が真の場合2・・・)になります。「偽の場合」を設定する場合は、条件式の最後の論理式に「TRUE」、その後ろに「偽の場合」の結果を設定します。 ※ご注意:IFS関数はOffice365のExcel2016でのみ使用できます。(2018年4月時点)それ以外のExcelで同様の機能を使用する場合は、IF関数をネスト(入れ子)することで対応が可能です。
今回は複数の条件ごとに処理を分岐するIFS関数をご紹介します。
この関数を使用することで、IF文をネスト(入れ子)することなく、シンプルな条件式で設定することができます。
◆数式: =IFS(論理テスト1,値が真の場合1,論理テスト2,値が真の場合2・・・)
■IFS関数を設定する
   下図を例に、支店ごとに今期売上達成率の評価をします。
1.評価の値を入れるセル(例ではF5セル)に、下記のようなIFS関数を設定します。
  (達成率が110%以上→「A」、100%以上→「B」、90%以上→「C」、それ以外→「D」)
=IFS(E5>=110%,"A",E5>=100%,"B",E5>=90%,"C",TRUE,"D")
◆ご注意
※何も条件に合わない場合、エラー(#N/A)となります。
   条件式の最後の論理式をTRUE、その後ろに結果を設定することで
  どの条件にも満たさない場合の値の設定ができます。
   
※前の論理式で真となった条件が優先されます。
   例えば上記の式の順番を
  =IFS(E5>=90%,"C",E5>=110%,"A",E5>=100%,"B",TRUE,"D")
  としてしまうと、達成率90%以上は全て「C」が反映されます。
2.F5セルに「A」が反映されました。
3.F5セルの数式をF12セルまでコピーします。
4.評価項目に各支店ごとの評価が反映されました。
■ご注意
IFS関数はOffice365Excel2016でのみ使用できます。(2018年4月時点)
それ以外のExcelで同様の機能を使用する場合は、IF関数をネスト(入れ子)することで
対応が可能です。
上述の条件式をIF文で表すと下記になります。
=IF(E5>=110%,"A",IF(E5>=100%,"B",IF(E5>=90%,"C","D")))
※Office365については、以下のバックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー479】 基本--「Office 365」について
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