「StiLL」Excel情報499 関数--横に長い表で、最新情報を右スクロールせずに表示する方法
【テーマ】
管理表のように日付を列にして右へ展開していくレイアウトの場合、一番右にある最新日付の内容を、右スクロールして見ることがあると思います。今回は最新日付の内容を常に表の左側に表示し、スクロールする手間を省く方法をご紹介します。
【方法】
最新日付をMAX関数、最新内容をOFFSET、COUNTA関数を使って表示します。
【参考】
MAX関数については、「バックナンバー347 関数--AVERAGE/MAX/MIN関数」、OFFSET関数については「バックナンバー487 関数--オートフィルターを使わずにリスト表示のフィルターを実現」をご参照ください。
管理表や対応表など、顧客別や担当別に日付を列にして右へ展開していくようなレイアウトの場合、
最新日の内容を確認するには、右にスクロールして見つけなければなりません。
最新日付の内容が常に表の左端にあれば、横スクロールせず、確認しやすい表になります。
今回はこの表示方法をご紹介します。
■設定方法
下図を例に説明します。
※設定する上で、下記を前提条件とした表の作成が必要になります。
・ 最新日付の内容を表示する列を設ける。(例ではB列になります)
・ 右のセルに最新の日付を入力していく。
・ 日付が入っている場合は必ず内容も入力をする。
・ 〜列までと決めて作成する。(例ではJ列を最終列で作成しています)
1.最新日付の設定
最新の日付を表示するセルに下記のようなMAX関数を設定します。
(例では、B4セルに設定しています。)
B4セル:=MAX(C4:J4)
[数式の説明]
  「株式会社A」の日付が書かれているセルで、
  最も大きい(最新の)日付を探して表示します。
    ※MAX関数の詳細については、以下のバックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー347】関数--AVERAGE/MAX/MIN関数
2.最新の日付に対応する内容の設定
最新の内容を表示するセルに、下図のようなOFFSET関数COUNTA関数を設定します。
(例では、B5セルに設定しています。)
B5セル:=OFFSET(C5,0,COUNTA(C5:J5)-1)
[数式の説明]
@:C5セルを起点に、Aの数分、右に移動します。
A:COUNTA関数で、内容が入力されているセルの個数を数えます。
   (移動する数を算出するので、起点となるC5セルの分を「1」引く必要があります。)
   ※OFFSET関数の詳細については、以下のバックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー487】関数--オートフィルターを使わずにリスト表示のフィルターを実現
   ※COUNTA関数の詳細については、以下のバックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー176】関数--入力されているデータの数を調べる
「株式会社B」と「株式会社C」にも同様の数式を設定します。
最新の日付の内容を確認する際、表の左側に表示されるので、
右スクロールをして確認する必要がなくなりました。
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