「StiLL」Excel情報501 関数--時間帯別に売上件数を集計する方法
【テーマ】
売上管理をする際、「何時頃に商品が売れるのか」などの情報が分かれば、売上アップに直結させることができると思います。そこで今回は、時間帯別に売上件数を集計する方法をご紹介します。
【方法】
COUNTIFS関数を使用します。
【参考】
「数式用テーブル」を作成し、COUNTIFS関数の条件にセル参照するようにすれば、数式をコピーするだけで、COUNTIFS関数の条件を手で入力する手間が省けます。
売上管理表から時間帯別に売上件数を求めます。
■設定方法
下図のようにA支店で売上のあった商品とその時刻を記録した「A支店 売上管理表」(@)があるとします。
この表から時間帯別の売上件数を計算して「時間帯別 売上件数表」(A)にまとめます。
1-1.COUNTIFS関数の設定
「〜11:00」の時間帯の件数を求めます。(例では、F4セル)
F4セル:=COUNTIFS($B$5:$B$18,"<11:00")
[数式の説明]
@:「A支店 売上表」の「時刻」(B5からB18セルの範囲) になります。
   ※「$B$5:$B$18」というように絶対参照になっているのは、
     後で数式を下方向にコピーするためです。
A:11:00以前(11:00より早い時刻)という条件になります。
   ※「"」(ダブルクォーテーション)で囲みます。
※COUNTIFS関数の詳細については、以下のバックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー427】関数--複数の条件に合うデータの数を数える
1-2.COUNTIFS関数の設定
次に「11:00〜12:00」の時間帯の件数を求めます。(例では、F6セル)
「11:00以降」と「12:00以前」という2つの条件を組み合わせることで表現できます。
F4セルの数式をコピーし、下記のような数式を設定します。
F5セル:=COUNTIFS($B$5:$B$18,">=11:00",$B$5:$B$18,"<12:00")
[数式の説明]
@B:「A支店 売上表」の「時刻」(B5からB18セルの範囲) になります。
A:11:00以降(11:00より遅い時刻)という条件になります。
C:12:00以前(12:00より早い時刻)という条件になります。
同様にして残りの時間帯の件数を求めます。(F7からF12セル)
時間帯別の売上件数を求めることができました。
ポイントは、時間帯を「○:○以降」「○:○以前」という条件に読み替えて数式を設定することです。
■参考までに
「数式用テーブル」を作成し、COUNTIFS関数の条件にセル参照するようにすると、
数式をコピーするだけで、COUNTIFS関数の条件を手で入力する手間が省けます。
※ただし、COUNTIFS関数の条件が同じ数の場合に限ります
また、「数式用テーブル」の時間帯を修正するだけで、
COUNTIFS関数に指定した条件も、自動で修正されます。
例として F6 セルの数式は下記になります。
=COUNTIFS($B$5:$B$18,">="&H6,$B$5:$B$18,"<"&J6)
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