Excel情報506 関数--文字列の結合
【テーマ】
今回は、文字列を結合する方法をご紹介します。セルで分割されている住所、日付などを1つのセルにまとめたい時に使うと便利です。
【方法】
CONCAT関数、TEXTJOIN関数を使います。
【参考】
CONCAT関数、TEXTJOIN関数はExcel2016(Office365ユーザーのみ)、Excel2019、Office365で使用できる関数です。(2020年5月現在)
バックナンバー345回、491回では、それぞれ「CONCATENATE関数」「&(アンパサンド)」を使って
文字列を結合する方法をご紹介しましたが、
CONCAT関数、TEXTJOIN関数を使って結合することもできます。
※Excel2016(Office365ユーザーのみ)、Excel2019、Office365でのみ使用できる関数です。
(2020年5月現在)
【バックナンバー345】関数--CONCATENATE関数
【バックナンバー491】セル--数式と文字列の結合
「CONCATENATE関数」「&(アンパサンド)」の結合方法と比べて、便利な点は下記になります。
・セル範囲で指定できる
・文字列の間に挿入する区切り文字の指定ができる(TEXTJOIN関数のみ)
■設定手順
  ◆CONCAT関数
    下図を例に説明します。
    「住所」には「郵便番号」「都道府県」「市町村」「番地」を結合した文字列、
    「貸出期間」には「貸出開始日」「貸出終了予定日」を結合した日付を表示します。
  ●文字列の結合
   @葛城さんの「住所」(G5セル)に、下記数式を設定します。
     結合したいセルのセル範囲を指定します。
=CONCAT(C5:F5)
  ●日付の結合
     葛城さんの「貸出期間」(J5セル)に、下記数式を設定します。
    「貸出開始日」と「貸出終了予定日」の間に「〜」を入れ、
    TEXT関数で日付の表示形式を指定します。
=CONCAT(TEXT(H5,"yyyy/m/d"),"〜",TEXT(I5,"yyyy/m/d"))
    TEXT関数で表示形式を指定しないと、日付で表示されません。
  ●改行の挿入
改行関数(CHAR)を結合することで、セル内で改行表示することができます。
住所のラベル印刷などのレイアウトする場合に便利です。
下記数式は葛城さんの「住所」(G5セル)の数式になります。
=CONCAT(C5,CHAR(10),D5:F5)
※CHAR関数を入れても改行できない場合は、セルを選択後、右クリックして
[セルの書式設定]-[配置]タブ-[折り返して全体を表示する]にチェックを入れてください。
  ◆TEXTJOIN関数
    下図を例に説明します。
    「商品コード」に「商品区分」「記号」「色」「サイズ」を結合した文字列を表示します。
    区切り文字には「-」を使用します。
    「No.1」の「商品コード」(C5セル)に、下記数式を設定します。
=TEXTJOIN("-",TRUE,D5:G5)
数式説明
@ 区切り文字の指定をします
A TRUE: 結合セル範囲に空白セルがあった場合、無視して結合します
FALSE: 結合セル範囲に空白セルがあった場合、空白セルも結合します
B 結合セルの範囲を指定します
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