Excel情報507 セル--エラー値の原因と対応方法
【テーマ】
数式を使用するとエラー値が表示されることがありますが、今回は代表的なエラー値を7種類ご紹介します。
【方法】
セルに正しい値や数式を入力したり、IFERROR関数を使用して、エラー値を任意の値に指定することができます。
【参考】
IFERROR関数は「バックナンバー244」で紹介しています。
エラー値は、数式の指定の方法に誤りがあったり、関数のスペル自体が間違えていたり、
参照すべきデータが存在しない場合などに表示されます。
今回は代表的な7種類のエラー値についてご紹介します。
■エラー値一覧
#DIV/0! (ディバイディドバイゼロ:DIVided by zero)  
意味: 数式または関数が、0または空白セルで割られているという意味です
  0で割ると答えが無限になるためエラーになります。  
#N/A (ノーアサイン:Not Available value)    
意味: 数式で参照の対象が見つからないという意味です。  
  VLOOKUP関数のような検索を行う関数で、  
  参照セルに適切な値がない場合に生じるエラーになります。
#NAME? (ネーム:Unrecognized NAME)    
意味: 数式に認識できない値が含まれているという意味です。  
  数式内で範囲定義されていない名前が使われた場合や
  関数名が間違っていたりした場合に表示するエラーになります。
#NUM! (ナンバー:An invalid NUMber)    
意味: Excelで使用可能な数値やデータの範囲を超えているという意味です。
  数式の結果が下記の範囲外の数値になると表示するエラーになります。
  最大値 9.99999999999999E+307(約10の308乗)
  最小値 ‐9.99999999999999E+307(約‐10の308乗)
#NULL! (ヌル:NULL intersection)    
意味: 指定した2つのセル範囲に、重なっている部分がないという意味です
  数式でセル範囲とセル範囲の間に :(コロン)や ,(半角カンマ)ではなく、
  半角スペースが入力されている場合に表示するエラーになります。
#REF! (リファレンス:A REFerence to a cell that does not exit)
意味: 数式内で使っているセル参照に誤りがあるという意味です。
  参照していたセルを削除した時に表示されます。  
#VALUE! (バリュー:Wrong type VALUE)    
意味: 参照している値では計算ができないという意味です。  
  参照している値に「文字列」が含まれていると表示するエラーになります。
■表やデータベースから複数のエラー値を見つける方法
「エラー値を探したいけど、データ数が多くて大変」といった場合、
下記方法で一瞬で探すことができます。
@[ホーム]タブのリボンの中の[検索と選択]から[条件を選択してジャンプ]を選択
A[選択オプション]の[数式]を選択し、[エラー値]にのみチェックを入れてOKをクリック。
エラー値が複数選択されます。
■エラー値の解消
   エラー値を解消するには、それぞれのエラーの意味を理解して、それに応じて対応する必要がありますが、
   IFERROR関数を使うことによって、エラー値を指定した値で表示することができます。
※「IFERROR関数」についての詳細は、バックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー244】関数--エラーを非表示「IFERROR」
   エラー値を「該当なし」で表示
   エラー値を0(ゼロ)で表示
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