Excel情報519 データ--オートフィルターの抽出条件を登録して、素早くデータを抽出する方法
【テーマ】
今回は「ユーザー設定のビュー」機能を使い、抽出条件をブックに登録する方法をご紹介します。
【方法】
予めオートフィルターで登録したい抽出条件でデータを抽出し、[表示]タブ-[ユーザー設定のビュー]から追加します。
【参考】
オートフィルターの使い方については、「バックナンバー344」をご参照ください。
オートフィルター機能を使うと、指定した条件でデータを簡単に絞り込むことができますが、
条件を変える度に毎回設定をし直す必要があり、面倒です。
そこで今回は「ユーザー設定のビュー」機能を使い、
抽出条件を毎回設定することなく、データを抽出する方法をご紹介します。
■「ユーザー設定のビュー」の設定
  例として下図を使用します。
1.「ユーザー設定のビュー」に登録したい条件を、オートフォルターで指定してデータを抽出します。
      例として条件は、得意先「株式会社たいむましん」、製品名「ノートパソコン」とします。
       ※「オートフィルターの設定」の詳細は、以下のバックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー344】 データ--フィルタ
2.@[表示]タブからA[ユーザー設定のビュー]を選択し、
   「ユーザー設定のビュー」ダイアログボックスが開いたら、B[追加]をクリックします。
3.「ビューの追加」ダイアログボックスが開いたら、
   「非表示の行列およびフィルターの設定」にチェックが入っていることを確認し、
   「名前」欄にビューの名前を入力し、[OK]をクリックします。
   例として、ビューの名前は「株式会社たいむましん&ノートパソコン」とします。
登録が完了しました。
このように一度登録しておけば、次回同様の条件でデータを抽出する際、簡単にデータを抽出することができます。
オートフィルターを解除後、再度[表示]タブの「ユーザー設定のビュー」から、
「株式会社たいむましん&ノートパソコン」を選択して[表示]を押すと、登録した条件で、データが抽出されます。
上記の手順で別の抽出条件を登録しておけば、条件を指定し直す手間が省けます。
※ご参考までに
    「ビューの追加」ダイアログで 「非表示の行列およびフィルターの設定」にチェックを入れると、
    抽出条件の設定だけでなく、ウィンドウの設定、非表示にした行・列、選択中のセルなどの情報も
    保存されます。
    また、「印刷の設定」にチェックを入れると、
    ページ設定、余白、ヘッダーとフッターなどの印刷設定も保存できます。
※ご注意ください
    「ユーザー設定のビュー」は現在のブックでのみ適用するので、
    別のブックでも同じように使用したい場合、新たにビューの登録を行う必要があります。
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