Excel情報529 関数--SUMIFS関数で様々な条件を使って合計を求める方法
【テーマ】
SUMIFS関数は、複数の条件を指定して合計を求めることができる便利な関数です。今回は様々な条件を使って合計を求める方法をご紹介します。
【方法】
SUMIFS関数の条件に、不等号やアスタリスクを指定します。
【参考】
SUMIFS関数の条件は、最大127個設定することができ、行方向(横)でも集計が可能です。
SUMIFS関数は、指定した数以上や以下、指定した日付以前、以降といったように
複数の条件を指定して合計を求めることができる便利な関数です。
今回はSUMIFS関数で様々な条件を使って合計を求める方法をご紹介します。
※SUMIFS関数の基本的な使い方は下記バックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー256】関数--複数の条件で集計 SUMIFS関数
■設定方法
例1. 指定した日付の範囲の合計を求める
下図の売上金額は、売上日が4月の合計を求めています。
数式は下記になります。
=SUMIFS(F5:F14,B5:B14,">=2022/4/1",B5:B14,"<=2022/4/30")
売上金額(集計する範囲の指定:例ではF5〜F14セル)
条件1(売上日が2022/4/1以降)
条件2(売上日が 2022/4/30以前)
売上日2022/4/1〜2022/4/30売上金額の合計を求めるという数式になります。
※検索条件に不等号を使う場合は、
  数値でも日付でも "(ダブルクォーテーション)で囲む必要があります。
例2.
指定した文字を含み、かつ〜以上の合計を求める
下図の売上金額は、商品名にパソコンを含み、売上日が4月の合計を求めています。
数式は下記になります。
=SUMIFS(F5:F14,C5:C14,"*パソコン*",B5:B14,">=2022/4/1",B5:B14,"<=2022/4/30")
売上金額(集計する範囲の指定:例ではF5〜F14セル)
条件1(商品名にパソコンを含む)
条件2(売上日が2022/4/1以降)
条件3(売上日が 2022/4/30以前)
商品名にパソコンという文字を含み、
売上日2022/4/1〜2022/4/30売上金額の合計を求めるという数式になります。
※*(アスタリスク)の使い方については、下記バックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー249】関数--ワイルドカード
例3. 空白以外のセルの合計を求める
下図の売上金額は、売上日が空白以外の合計を求めています。
数式は下記になります。
=SUMIFS(F5:F14,B5:B14,"<>")
売上金額(集計する範囲の指定:例ではF5〜F14セル)
条件(売上日が空白)
売上日空白 売上金額の合計を求めるという数式になります。
例4. 指定したデータをOR条件で合計を求める
下図の売上金額は、商品名がキーボード、プリンターの合計を求めています。
数式は下記になります。
=SUM(SUMIFS(F5:F14,C5:C14,{"キーボード","プリンター"}))
売上金額(集計する範囲の指定:例ではF5〜F14セル)
条件(商品名がキーボードまたはプリンター)
商品名がキーボード、プリンターの売上金額の合計を求めるという数式になります。
※SUMIFS関数は基本的にAND条件でしか合計値を算出できませんが、
条件を{}、全体をSUM関数で囲むことで、OR条件で合計値を求めることができます。
※AND条件、OR条件については下記バックナンバーをご参照ください。
【バックナンバー248】関数--AND、OR関数
■ご参考までに
行方向(横)で条件に合致した合計を求めることもできます。
下図の売上金額は、所属部署が「第一営業部」で、役職が「担当」の合計を求めています。
=SUMIFS(C7:I7,C5:I5,"第一営業部",C6:I6,"担当")
売上金額(集計する範囲の指定:例ではC7〜I7セル)
条件1(所属部署が第一営業部)
条件2(役職が担当)
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