Excel情報543　関数--FILTER関数で検索する方法

【テーマ】
FILTER 関数を使用すると、定義した条件に基づいてデータの範囲をフィルター処理できます。

【方法】
FILTER(配列、含む、空の場合)

【参考】
検索範囲に検索値が存在しなかった場合、「空の場合」を指定できます。

データタグの「フィルタ」では、都度検索条件を指定してフィルタをする必要がありました。

FILTER関数を使えば、条件をセル入力することで動的に検索できます。

※Excel2021/Microsoft365のみ対応　2023年2月現在

■使用例１

「配列」は、取得したいデータの範囲を指定し、「含む」では範囲=条件を指定します。

「空の場合」には、検索値が存在しなかったときの「設定値」を指定できます。

・F5のセルに「=FILTER(A5:D20,C5:C20=H2,"")」のように入力します。

下図のように、F5から右及び下に、H2の条件に一致した内容が表示されます。

■使用例２

複数の条件を返すために使用されている FILTER。

この例の =FILTER(A5:D20,(C5:C20=H1)*(A5:A20=H2),"") は、乗算演算子 (*) を使用
して、配列範囲 (A5:D20) から、"りんご" が含まれていて、かつ、地域が "東" であるすべての値を返します。

・F5のセルに「=FILTER(A5:D20,(C5:C20=H1)*(A5:A20=H2),"")」のように入力します。

下図のように、F5から右及び下に、H1とH2の条件に一致した内容が表示されます。

■使用例３

得意先マスタのコードを指定して、直送先を絞りこむFILTER。

売上管理パッケージなどで、得意先マスタを取得して、直送先を絞込みして利用したいときに、使えます。

・F6のセルに「=FILTER(B6:D11,D6:D11=H3,"")」のように入力します。

下図のように、F6から右及び下に、H3の条件に一致した内容が表示されます。