「StiLL」デザイン情報003 画面制御--Excel画面を制御する
参照例では利用しているExcelのバージョンは2000、StiLL21V6のバージョンは6.71ですが、特に注意書が
無い限りはExcel/StiLLのバージョンは問いません。
■もう既にExcelで作った集計表があるとして、その集計表をStiLLを使ってシステム化していきます。今回は、画面の表示をする上での注意点を挙げながら、Excelの設定すべき事項をご紹介します。 ☆対応方法:表の罫線は、正しく表示されるよう、A列や1行目を空けて余裕を持たせるようにしましょう。またシートを保護する場合、各セルの用途により、書式の設定の保護を設定しておく必要があります。 ※推奨設定です。数式があるシートを保護する場合、そのセルの書式設定の[表示しない]のチェックを入れておきましょう。また、StiLLの機能でシートの保護/保護解除のコントロールをすることできます。
■集計表の作成
下図は、よくある集計表です。
この集計表を下図のように、選択年度のデータを自動集計するシステムにします。
まず今回は、画面制御の方法をご紹介します。
■表の開始位置
表のレイアウトの問題なのですが、A列や1行目から表を始めてしまうと、開始行や開始列の
罫線が表示されません。1行目やA列は空けておき、罫線が正しく表示させるようにしましょう。
■セルの書式
この集計表があるシートには、集計をするための数式があります。この数式を勝手に修正
されないように、Excelの[シートの保護]機能を使い、数式が入っているセルは変更できな
いようにする必要があります。
しかし、同一シートに値を入力してもいいセルもある場合は、セルの書式設定を行う必要が
あります。
値を入力可能なセルを選択し、右クリック→[セルの書式設定]→[保護]を選択します。
[ロック]のチェックを外します。
この[ロック]を外したセルは、シートが保護されても値を入力することができます。
推奨設定:
シートを保護する場合、数式が入力されているセルには、このダイアログにて[表示しない]の
チェックを入れることをお奨めします。
保護されたシ−トにて、数式が入力されているセルをダブルクリックすると、シートが保護されて
いる旨のメッセージが表示された後、その数式の参照先となっているセルへ勝手にジャンプして
しまいます。他のシートを参照していると、当然そのシートへジャンプしてしまいます。
しかし、[表示しない]にチェックをすると、数式バーにその数式が表示されず、なおかつ参照先
のセルへジャンプしません。
※まとめ 画面制御のヒント
@A列や1行目は空けておかないと、罫線が正しく表示されません。空けておきましょう。
A保護されたシートでもセルに値を入力する場合には、そのセルの[ロック]のチェックを外します。
B保護されたシート内の数式が入力されているセルは、[表示しない]のチェックを入れます。
※参考
StiLLでは、ワークブック内のシートの保護/保護解除を一括でコントロールすることができます。
[Ctrl]+[Shift]+[P]を押しますと以下のダイアログが表示されます。
このダイアログにて[シート選択保護コントロール]を選択すると、ブック内のどのシートを、どの
パスワード(2種類まで)で保護するかしないかをコントロールできます。
注意:
この方法でシート保護/保護解除をコントロールすると、そのブックと同一フォルダ内に
「(同一ファイル名).ptc」というファイルができます。
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