「StiLL」デザイン情報010開発--取得した外部データを集計する(クロス集計)
参照例では、利用しているExcelのバージョンは2002、StiLLのバージョンはStiLL21V6ですが、特に注意書が
無い限りはExcel/StiLLのバージョンは問いません。
■取得したデータベースのデータを集計する際、特に集計条件が複数あるクロス集計では、データ取得時ににちょっとしたコツがあります。このコツさえつかんでいただければ、どんなデータも集計できますよ。 ☆対応方法:クロス集計表にて、年月と支店名が集計の条件とします。まず、DBよりデータを取得する際に、年月と支店名を合わせたものを出力します。そして、SUMIF関数の検索条件は、その年月と支店名を合わせたものにすることで集計ができます。 ※参考までに。取得データの年度を指定する場合、年度が可変の際はセルリンクボタンを使います。なお、StiLLStd版はセルリンクボタンが無いので、全データを取得した後、そのデータをフィルタします。
下図のような、DBのデータを元にしたクロス集計表を作るうえで、データを取得する際の
ポイントの紹介です。
■DBデータ取得の設定
上図の集計表を作成する上で、今回必要となるデータは、@年月A支店名B(売上)金額
C粗利益となります。しかし、このとおりに4項目のデータをDBより取得してきても、集計が
できません。なぜなら、集計項目が「年月」と「支店名」の2つあるからです。
そこで取得するデータの項目に、「年月」と「支店名」を組み合わせたものを追加します。
上の設定で、下図のようなデータを取得します。
参考:
StiLLStandard版にはセルリンクボタンが無いので、可変する選択年度のデータのみを取得
するということができません。その場合、まず全データを取得した後、選択年度分のデータを
フィルタし、別シートに表示することで対応できます。
■集計する数式の作成
上図にて、[データ]シート上にデータを取得してきました。ではこのデータの中から、2002年4月
分のA支店のデータを集計する数式をSUMIF関数を使って作成します。
上図のように、SUMIF関数の検索条件に「年月」と「支店名」を"&"で括ったものにすることで、
金額や粗利益の集計ができます。
クロス集計表を作成する上でのPOINT
@あらかじめ集計することを踏まえてデータを取得する
→年月と支店名をあわせたデータを取得
ASUMIF関数を使った集計では、検索条件には二つの検索項目を合わせたものを使う
→検索条件を「年月&支店名」とする
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