「StiLL」デザイン情報019 システム--数式をコピーする際のスピードをアップする
参照例では、利用しているExcelのバージョンは2002、StiLLのバージョンはStiLL21V6ですが、特に注意書が
無い限りはExcel/StiLLのバージョンは問いません。
■StiLLにてよく行われる処理として、数式が入力されているセルを広範囲にコピーするというものがあります。その場合、コピーするデータの数が多いと、計算にとても時間がかかります。しかし、StiLLの[手動計算]と[自動計算]機能にて、処理のスピードをアップすることができます。 ☆対応方法:StiLLの[手動計算]と[自動計算]は、[開発]カテゴリーにあります。ボタン連続実行にて、[手動計算]→[セルデータコピー]→[自動計算]の順で行うこととで、処理のスピードが上がります。 ※ご注意ください。StiLLセルリンクボタンの[ボタン繰り返し実行]など、指定セルを参照するボタンを実行時には、[自動計算]の状態で行ってください。計算が止まってしまい、処理が正しく行われません。
■大量の数式を含むセルをコピーすると・・・
StiLLにてよく行われる処理として、数式が入力されているセルを広範囲にコピーすると
いうものがあります。
例えば、データベースデータを取得してきて、そのデータをたくさんの関数や数式で処理
する場合、表の1行目に数式を入力しておき、その数式をデータの数だけコピーするという
方法を行います。
その場合、コピーするデータの数が多いと、計算にとても時間がかかります。
(コピーする件数やご利用されているパソコンのスペック等によってスピードが異なります)
このように、長文の数式や関数を含むセルを大量にコピーする場合は、計算方法を[手動]
にしてからコピーをし、コピーが完了後に計算方法を「自動」にすると、コピーのスピードが
早くなります。
まず、[手動計算]機能を設定したStiLLボタンを作成します。なお、[手動計算]は[開発]の
カテゴリーにあります。
同様に、[自動計算]機能を設定したStiLLボタンを作成します。
参考:
[手動計算]、[自動計算]は、Excelの[ツール]→[オプション]→[計算方法]の[手動]と[自動]を
切り替える機能です。
コピーは、StiLLのセルリンクボタンを使います。
ポイントとしては、コピー先セル位置に、COUNTもしくはCOUNTA関数を使い、コピーする
件数を数えてコピーすることです。
作成していったボタンを、[手動計算]→[セルデータコピー]→[自動計算]の順番で実行します。
[自動計算]のままコピーを行うと、1件1件コピーするたびに各セルが再計算(ステータスバー
の左側に下図のように表示されます)を行うため、処理が遅くなります。
しかし上の処理にすると、再計算を止めた状態でコピーを行い、コピーが完了してから初めて
再計算を行うので、処理スピードが速くなります。
注意:
StiLLセルリンクボタンの[ボタン繰り返し実行]など、指定セルを参照するボタンを実行時には、
[自動計算]の状態で行ってください。
計算が止まってしまい、処理が正しく行われません。
Copyright(C) アイエルアイ総合研究所 無断転載を禁じます